福島原発事故処理で死亡した男性の遺族が労災申請しました。→関連トピックス
心筋梗塞で亡くなられたようです。遺族は「短期間の過重労働」が原因としています。
いくつかポイントがありそうです。
①死亡と業務の因果関係
労災は一言で言えば「傷病と業務との因果関係」があることが必要です。
元々持病であったかどうか、ポイントになるでしょう。
②心疾患と労働時間の関係
実は国が何年か前に、心疾患や脳疾患と労働時間の関係を発表しました。
それによると、月45時間を超えて時間外や休日労働させるとそのリスクが
高まるというもの。
死亡前の労働日数や労働時間がポイントになります。
③他の作業員の状態
他にも同じような作業をしていた作業員の状態も参考にされるのでは。
④未曾有の震災による二次災害
今回、業務中に津波の被害に遭われた方は、恐らく多くが労災認定されると
思います。(実は自然災害には労災が適用されないのが原則)
震災の延長である原発災害、情状的判断がされるかどうかもポイントか。
今回亡くなられた方の詳細な情報が分かりませんので予測は難しいですが、仮に作業に従事していた期間がそんなに長くなく、元々持病をもっていたとなるとちょっと難しいかもしれませんね。
いずれにせよ、人災ともいえる原発事故での労災申請は初めて。
どうなるか今後注目です。
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