確定拠出年金に新たなルールが。 →関連トピックス
企業が確定拠出年金(以下401k)で退職金を運用している場合
・従業員が掛け金を上乗せできるようになる
・掛け金は税制優遇を受けられる
・掛け金は労使合計で月5万1000円まで
・従業員が出せるのは企業が出す分と同額まで
・企業が選択すれば65歳まで加入可(現在60歳)
・事業主に投資教育の継続実施を義務付け
今回の拡充、一言で言えば「高給取りにとっては良いルール」と言えそう。
なぜならより多くの掛け金を上乗せでき、より税制優遇が受けられるから。
(一般的に高給取りなら現在の拠出金も多いでしょう)
401kは、今も昔も賛否両論です。
メリットは、何と言っても会社は将来の退職金額を保障しなくていい点。退職金に関する債務(積立不足)が生じない。
運用・将来の退職金額は、あくまで従業員次第ですからね。
一方最大のネックは、原則60歳になるまで退職金がもらえないこと。
今回の新ルールでは、その部分は何も改善されないようですね…残念!
あとはやはり運用が難しいことでしょうか。多くの従業員は素人ですからね。
(正直、私の周りでうまく401kを運用できている人はいないなぁ…運用と言ってもほとんど預金だし…)
但しその点を考慮してか、企業の投資教育が義務化されることになりました。
これは従業員にとってはいいことです。企業は負担が増えますが。
来年の3月末で廃止となる税制適格年金との絡みも気になるところです。
がしかし今回の拡充、401kへの加入促進の起爆剤になるとは言い難いでしょう…
従業員数別の401k企業加入割合(民間調査、平成21年7月現在)
全体…0.7%(11,896社)
1000人以上…27.2%
300人以上…14.0%
100人以上… 7.9%
99人以下… 0.4%
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Mヨシ (火曜日, 09 8月 2011 21:13)
今の経済情勢では「運用」など程遠いですね。
元本がマイナスしないようにするのが精一杯という感じです。
正直、現金支給してもらって、定期預金でもしてたほうがいいんじゃないかって思います(^^;)
tomono (水曜日, 10 8月 2011 16:33)
やはりMヨシさんもそうなんですね…
しかも60歳まで運用を続けなければいけない、お察しします。(私なら途中で放置しちゃうだろうな)
現金支給、いわゆる「前払い退職金」ってやつですね。
その分の所得税や社会保険料が上乗せされるというデメリットはありますが、社員としては恐らくその方がいいのかなぁ…退職金は難しいです。