毎年恒例の?厚生年金保険料率改定の季節がやってきました。
既にご存知でしょうが、毎年9月は厚生年金保険料率が改定されます。(残念ながら上がります…) →詳しくはコチラ
今までは原則16.058%だったのが16.412%となり、これを労使折半します。実際は翌10月分の給与から適用です。
この改定、平成29年9月まで毎年0.354%ずつ上がる予定です。
となると最終的には18.536%!になる予定です。
まだ6年先と思わず、今から対策を考えていく必要があります。6年なんてあっという間ですからね。
それでは、会社の厚生年金保険料負担をシミュレーションしてみましょう。
月30万、賞与年40万(年収400万)の社員の場合
・今年の8月まで…
(30万×16.058%÷2)×12+(40万×16.058%÷2)=321,160
・平成29年9月以降
(30万×18.536%÷2)×12+(40万×18.536%÷2)=370,720
・その差49,560円。
6年後は今より約5万円、年間7,080円の法定福利費(人件費)増になります!
単純に社員50人だと約250万円増、社員100人だと約500万円増です。(しかも給与が変わらないと仮定しています。)
今般、定期昇給を実施していない企業(特に中小)が多いのも事実ですが、決して安心することなかれです。
「定昇なし=人件費固定」という訳ではありません。黙っていても少なくとも今後6年間は人件費は上昇し続けます。
売上を伸ばす、一人当たりの生産性を上げる、利益率を上げる、労働分配率に注意する、或いは人員そのものを見直す等の対策が必要です。(←んなことは分かっちゃいる)
一方で、定昇を全くしないということも、社員モチベーションや人材確保という面で難しいはずです。
賃金水準と労働分配率のバランスに注意しつつ、人事制度(賃金や人事考課)を工夫し、賃金原資を再配分する(優良な社員にはそれなりの処遇をしつつ、そうでない社員は減給もありうる)必要性が今後もっと出てきます。
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