日本型成果主義の行方

日立とマクドナルドで人事制度の動きがありました。→関連トピックス

日立製作所はグローバル化に伴う人材獲得のため、管理職以上の賃金に「職位加算給」を導入するとのことです。

同じ等級内でも仕事や責任の重さを表す「職位」で処遇にぐっと差が付くこの制度、いわゆる「役割等級制度」の拡大バージョンといったところでしょうか。

 

 

そもそも、グローバル化に必要な人事制度基準って一般的に何でしょうか?

職務?業績?役割?責任?能力?人柄?

 

私は「職務(役割)」と「業績」だと考えます。その理由は…

・米国が職務基準であること

・スピードが求められる時代において、数字はすぐに把握しやすいこと

・世界中の誰もが客観的に判断・納得できる基準であること

 

 

一方でマクドナルドは、定年制を復活させるとのこと。

かつて、年功序列を払拭するために実力主義人事制度を導入し、定年を廃止したにもかかわらず、個人の成果を重視するあまり若手社員を育成する組織づくりが進まないからだそうです。

 

いわゆる”行き過ぎた成果主義の弊害”ってやつですね。

この弊害は10年くらい前に一度、日本中の企業が嫌と言うほど経験し、反省したはずなんですがね…

 

 

容赦ないグローバル化の中で、現在主流の日本型成果主義(能力・プロセス重視)は、今後どれ位もつのでしょう。見直しを余儀なくされていくのでしょうか?

再び偏った成果主義へと拍車がかかり、同じ過ちを繰り返すのではという懸念を抱くのは考え過ぎでしょうか。


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