3点の真相

市長のボーナスを市民代表が査定しました。

ニュースなどで既にご存知だと思いますが、東京東村山市で「株主総会」と称して、市長のボーナスを市民の代表約100人が査定しましたね。

 

なかなか面白いアイデアだと思います。「株主総会」っていうのも。

 

で結果は平均3.07点。(5点満点)

3点以上だとボーナス127万円について減額ゼロらしい。良かったね市長さん。でもその他の評価点だったらどうなったのかな?

 

 

さて問題はこの3点という点数。

これってひょっとすると、人事評価(考課)の「中心化傾向」ってやつかもしれません。

 

人は何かを評価する場合、真ん中の点数(評価)を付ける傾向があります。

「とりあえず真ん中付けておこう…」って。

無難な選択ってやつですね。経験ないですか?

 

特に評価者(この場合市民)が被評価者(この場合市長)の仕事ぶりについて、普段からあまり観察できていないとか、関心がないとか、評価に自信がないとか、或いは相手に気遣ってしまうとか。そんなときによく現れます。

中心化傾向、人事評価において陥りやすい「罠」の1つなんです。

 

一方、その逆も考えられますよね。

実際は1点や5点、あるいは2点や4点が多かったってことも。

平均値でものごとをみる場合は注意が必要ですね。「真相」を見落としがちです。

 

 

今回の市民査定、果たして3点の裏側にある真相やいかに!?