私好みの本をご紹介。
最近、組織の活性化や構築、人事制度設計のお仕事をさせてもらう機会が増えてきました。
そんなとき参考にする本が、今回ご紹介する「やる気を引き出すシンプルなしかけ」白潟敏朗著です。(タイトルからして私好み…)
部下をやる気にさせるには一体どーしたらいいのさ!とか、人事評価って難しい!って悩んでいる方にお勧めです。
語り口調で書かれていて、非常に読みやすいのもいい。
この本では、実践的でシンプルなしかけがいくつか紹介されています。
社員の成長を促したい場合は…
・職種別のシンプルな「人財シート」を作って、ランク基準を明確化
→上司は部下をランク付けすることで、サポート・助言しやすくなる。
コミュニケーション不足に対しては…
・部署間を超えたチームによる「みんなで掃除」
→いわゆるセクショナリズムを解消できる。
・「コミュニケーション不足」は禁句、「会話不足」と言う
→会話をしようという気持ちに駆り立てやすい。
人事評価における諸所の問題に対しては…
・評価項目には「○○力」「○○性」は使わず、評価しやすい表現で対応
→客観性のある公正な評価ができる。
・5段階でなく3段階評価
→「普通」の社員に対する評価のブレがなくなる。(2~4→3)
・全社員が参加して評価シートを作成
→自己責任の意識が芽生え、評価に対する不満が減る。
・「ナンバーワン社員」「村のオキテ」で360度評価(評価者が見えない部分を社員が評価)
→社員のモチベーション向上や不満の解消に役立つ。
営業社員が抱える既存客に対する不公平感に対しては…
・マトリクス表を用いて、既存客を売上別・取引の難易度別に割当て
→営業社員のレベルに応じた公平な既存客の割当てが可能となる。
→営業社員のガス抜きになる。などなど…
世の中、星の数ほどビジネス書ってありますが、悲しいかな実務で役立つものってほとんどありません。
そのような意味で、この本はすぐにでも実践できそうなものばかりで、実務で役に立つ本です^^
社労士は選ぶ時代。
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