弱者の就労支援～とある若い牧師の夢

先日、とある若い牧師さんと話す機会がありました。

彼には将来夢があるそう。

それは「弱者の就労支援」。

なぜそんなことを思い立ったのでしょうか。

興味深く聴いてみました。

教会には日頃、悩み多き人たちが相談・カウンセリングを受けにやって来ます。

その中には、いわゆる「社会的弱者」と呼ばれる人々ー精神的に病んでいる人・障害者・前科もちの人ーもいます。

彼らには、働く機会・場所が提供されないという共通の悩みがあります。

そこで教会ではそのような人々に、袋詰めのような単純な仕事を与えることもあるそうですが、皆黙々と真剣に作業をするそうです。

また、うつ病で会社に行けない人でも、教会には来れるそうです。精神的な安心感があるのでしょう。

彼はこのような自身の経験から、教会で弱者の就労支援ができるのではないか、という思いに行き着いたわけです。

具体的には農園を開きたいそうです。

もし彼の夢が実現できれば、それはそれは大きな社会貢献となるでしょう。

またその「付加価値」で、教会にさまざまな恩恵をもたらすことでしょう。

しかしいくら就労支援と言えども、事業として成り立たなくてはいけません。

ビジネス感覚が必要です。

そこで私は、彼の夢に大いに感心・共感を寄せつつ、（起業家の先輩という立場から）今のうちからビジネス書に目を通すことや、さまざまなビジネス系セミナーに参加することを勧めました。

更に、自分の夢ややりたいことを周囲の人々に自ら積極的に話すことも重要だとも伝えました。そうすることで自身を律することができ、そして共感・応援してくれる人脈を形成することができるからです。

私は彼の一連の話を聴きながら、３０歳の頃に「労働法」という世界に夢見て飛び込んだ自身の過去と重ねつつ、是非いつの日かその夢を成し遂げて欲しいと思いました。

社労士は選ぶ時代。

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