社長のテスト

ビジネス小説のご紹介です。

約400ページ、あっという間に読んじゃいました^^
約400ページ、あっという間に読んじゃいました^^

「社長のテスト」山崎将志著。

タイトルと表紙デザインで思わず手にしたこの本、かなりおもしろかったです。

 

ビジネスのドロドロとした世界や社長心理をリアルに描いています。

また局面局面で、社長としての判断力や器、資質といったものが問われているようで、それがまさに「社長のテスト」なんだと感じました。

 

仕事ができる西村と、西村が在籍する会社の社長阿部、西村をどうにかヘッドハンティングしようとする社長兼ペテン師の藤原。

この3人を中心にストーリーは展開されていきます。

 

物語は、いきなり車が突っ込み会社が火事になるという局面から始まります。

が肝心の阿部は現場任せ。こういう社長、いますよねぇ。

リスクマネジメントは当然ながら「社長のテスト」です。

 

自分の心のバランスを保つため、ギャンブルにはまっていく藤原。

そんな弱い自分に勝つことも「社長のテスト」ですよね。でも心の問題って難しいですが。

 

コンプライアンスも今や経営の重要な要素であり「社長のテスト」です。

藤原はコスト重視の経営でついに法令違反を犯し、大きく報道されてしまいます。

現実社会でも時々ありますよね、法令違反で報道され、一瞬のうちに企業価値やら顧客からの信頼を失うことって。

 

藤原からヘッドハンティングされ、社長になることに舞い上がってしまう西村。

しかし「本当に自分はそれがやりたいのか」という自問自答に目が覚めます。

この問いは、起業するときの「社長のテスト」と言えるでしょうね。

 

物語の最後は、阿部が社長として奮起することを誓い、西村と共に新ビジネスに着手するところで終わります。

もちろん、社長の熱い気持ちやチャレンジ精神って「社長のテスト」ですよね。

 

 

私もしがない経営者ですが、何らかの課題やトラブル、障害にぶち当たったときはこんなことを思います。

「これは試されているに違いない!」とか「これを乗り越えれば一段上に行けるぞ!」って。これってまさに「社長のテスト」ですね。

 

社長のテストは、社長である限り延々と続きます…


お見せします、新しい社労士像。

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