大人の発達障害

先日、「大人の発達障害」についてTVでとりあげられていました。

ここ数年、この「発達障害」という言葉を耳にすることが多くなってきました。

何と大人の10%にものぼるそうです。その多くは、自分がそうだと気付いていません。

 

発達障害の特徴としては、次のようなことが挙げられます。

KY(空気が読めない)

・表情から相手の意図を読むのが苦手

・上司の指示をそのまま受けたり、深く考えてしまう

・仕事の変化についていけない

・コミュニケーション力が低い

・ソフトスキル(日常生活をおくる能力)が低い

 

結果、知らず知らず相手を怒らせてしまったり、職場で孤立してうつ病を発症するケースが増えているようです。

 

 

そんな中、発達障害に対して、企業としてどのように対応・支援するのかが大きな課題となっています。

こんな会社が紹介されていました。

・「KY」を「都度確認するのが得意」と捉え、従業員のスケジュール管理を任せている会社

・「細かなことにこだわり過ぎる性格」を「神経質力」と捉え、ミスがないかチェックする仕事に就かせている会社

 

要するに、発達障害も1つのポテンシャルと捉える「逆転の発想」が必要で、その上で、その人にマッチした仕事を与える・作るという「適材適所」が大切なんですね。

 

 

TVを見終わって、現実には2つの大きな障壁を感じました。

1つ目は、本人が発達障害であるということを自覚する(させる)ことの難しさ。

そもそも自分がそうだと気付いていない人に対して、会社から病院へ行くよう促すのは気が引けます。誰も自分が障害者だなんて認めたくないですから。

やはり、家族の協力が必要になってくるのでしょうか。

個人的には、まず「発達障害」という呼び方を変えた方がいいと思いますが。

 

そして2つ目は職場の理解の難しさ。

特に余剰人員がいない中小企業では、「適材適所」などできる余裕はありません。むしろ、そのような従業員は解雇したいと考えがちでしょう。

(論点がずれますが、今は発達障害者を雇用すればもらえる助成金があるようです)

 

 

いずれにせよ発達障害については、まだまだ理解されていません。自身を含め社会全体として、もっともっと理解を深めていく必要があります。

それが解決していくための第一歩だと感じました。


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