「社員が仕事中、ケガをした!」
先日、私の携帯に突然電話が入りました。緊張感が走ります。
聞く限り、ケガは大事には至っていない様子でした。まずはホッ。
担当者が慌てた様子でこう続けます。
「入社したばかりの社員で、社保加入の手続きがまだなんです!労災は下りないんですよねっ!?」
ここで私まで焦ってはいけません。
私は、社保加入の有無に関わらず労災は下りる旨を説明し、一定の書式にて事故の詳細を報告してもらうよう、冷静に指示しました。
翌日、私はクライアントと病院を訪れ、取り急ぎ必要な手続きを済ませました。
そんな矢先、先日開催された静岡支部総会において、静岡労働基準監督署長から管内(市内)の労災発生状況の報告がありました。
それによると昨年の労災件数は661件(前年比▲90件)、うち死亡事故は8件(同▲2件)とのこと。
また労働局作成の「安全衛生管理計画」なる書式を頂き、是非社内の安全衛生管理に役立てて欲しいとのこと。(以下ファイル参照下さい。良かったら活用してみて下さい)
他方、有志で開催している勉強会でも、今月は「労災保険と労災民事賠償請求との関係」について、弁護士からレクチャーを受けたばかりでした。
そんなこんなで、最近”労災づいている”私はクライアント巡回において、労災に備えたリスクマネジメントについて特に注力して話をしています。
例えば、従業員から業務や職場での「ヒヤリ・ハット」した経験やクライシス(危機)をあげてもらい、対策を皆で考え話し合うと効果的であることや、労災上乗せ保険も必要であること等。
労災上乗せ保険は、被災した従業員から事業主が損害賠償請求された場合、労災でカバーできないこともあるからです。(労災給付<損害賠償額の場合)
企業存続に影響することさえあります。労災は完璧ではありません。
忘れた頃にやってくるのが労災。今回の件で、改めて身が引き締まった思いです。
お見せします、新しい社労士像。
トモノ社労士事務所
静岡市駿河区中田本町13‐33‐403
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