本のご紹介です。
この本は、リーダーについて小説仕立てで書かれたビジネス書です。
全体のおおまかなストーリーはこう。
各部署から選ばれし8名の部下が、定期的に開催される経営計画策定会議で20年後の会社のビジョンを検討・策定していきます。
そしてその会議でのやりとりを通じて、最終的に次期社長にふさわしい候補者を社長が選ぶというもの。
登場人物もさまざまで、どの会社にもいそうな人物が設定されています。
またストーリーの中に、クレーム隠し・中国との合併・銀行融資・セクハラ等、実際に起こりうる要素が盛り込まれています。
ストーリーは10個のエピソードで成り立っているのですが、各エピソードの終わりに、筆者がリーダーの条件を1つずつ解説していきます。
筆者はリーダーの条件として、次の10個を挙げています。
①エンロール力
②率先垂範力
③細心配慮力
④非情合理力
⑤部下愛育力
⑥明朗快濶力
⑦リスクテイク力
⑧人間理解力
⑨ビジョン構築力
⑩使命挺身力
どれも大切な条件ですね。私はこのうち、②⑤⑨あたりがリーダーとして特に必要な条件だと思います。
リーダー本にしては珍しい「ストーリー+解説」という構成が読みやすい。あっという間に読み切りました。
また「一体、誰が次期社長に任命されるのだろうか…」と終始気にさせながら読ませるところなんぞ実に「妙」です。
読み進めていくうちに「この人がそうかな」「この人は違うな」なんて、思わず勝手に想像してしまいます。まるで犯人捜しをしながら推理小説を読んでいるみたいに。
途中「この人だ!」と確信するも、その確信は見事に裏切られました。まんまと筆者の罠にかかったって感じでした(笑)
そしてストーリーは感動的に終わりつつ、最後にリーダーについてこう締められています。
「リーダーとは知識や技能ではなく、誰もがその気になればなれるもの」
なるほど、リーダーになるには生まれ持った何か特別な能力が必要というわけではないんですね。
誰にだって、その気になればリーダーになれるチャンスはある!ということです^^
お見せします、新しい社労士像。
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