表彰制度に関する本のご紹介。
「ん、表彰制度の本?何だそれ」って思われた方、正解です(笑)
でも!表彰制度を軽視することなかれ。表彰制度こそ社員のモチベーションをアップさせる最後の?戦術なんです。
実は今、表彰制度を導入する中小企業が増えています。
この本では、表彰がモチベーションに与える有効性や、表彰制度を類型化しそのポイントについて分かりやすく解説しています。
表彰制度の導入事例もいくつか紹介されていて非常に参考になります。
人には「承認欲求」というものがあります。
人から認められたい、褒められたいという欲求です。
でも日本人は褒めベタで褒めることが苦手。
そこで表彰制度を利用するのです。表彰する際、受賞にいたった理由や経緯を具体的に述べることがポイント。
そうすることで、本人の「承認感」や「充足感」を満たすことができ、これがモチベーションの源泉になるのです。
公の制度ですから、周囲の人も認めざるを得ません。その結果、変な妬みや嫉妬を防止することができます。
表彰とは、いわば「公式な制度としての承認」なのです。
さて、導入事例として、さまざまな工夫を凝らした表彰制度が紹介されています。
・「大失敗賞」と称して、前向きな挑戦をしたが結果的に失敗した人を表彰
・3S活動経過をプレゼンさせ、コンテスト形式によって受賞者を決定、表彰(製造業)
・料理コンクールを実施し、スタッフ投票により受賞者を決定、表彰(飲食店)
・「グッドジョブカード」の獲得により受賞者を決定、表彰
・選出されたスタッフが全店を廻り、各店舗の接客態度や売り場の雰囲気をチェックし、その評価結果により表彰(小売業)
・取引先やメーカー担当者も対象としている表彰
・同僚から送られたカードや顧客からの「お褒め」を元に表彰
・「ありがとうカード」をもらった枚数より贈った枚数を重視し受賞者を決定、表彰
・自薦他薦問わず、「月間MVS表彰」として都度表彰(大学)等
気になる副賞ですが、これは各企業さまざまのようです。
社長との食事や商品券、旅行招待、立派な楯等。もちろん賞金を出す企業も多いですが、どうやら多額の金額を出している企業は少ないようです。
前回のブログでもご紹介しましたが、インセンティブは実は弊害が多いものです。目的が賞金にすり替わってしまったら本末転倒でしょう。
表彰制度、みなさんの会社でも検討されてはいかがですか?
コメントをお書きください