未来工業、報連相禁止の真相

先日、未来工業の基調講演に参加しました。

現社長。聴衆300人、しかも初講演ということでかなり緊張のご様子でした。
現社長。聴衆300人、しかも初講演ということでかなり緊張のご様子でした。

未来工業とは、岐阜県にある電機機器部品製造メーカー。

名物?創業者、山田昭男氏の独特の経営手法と右肩上がりの業績が話題を呼び、数々のメディアや書籍で紹介されています。

数年前には「日本一大切にしたい会社」に選ばれています。(過去のブログ

 

その山田氏が来静されると聞き、楽しみにして行ったのですが、体調不良により急きょ息子の現社長が代わりに講演されることになりました。(ちょっとがっかり…)

 

講演内容は、以前読んだ書籍どおりでした。

・年間休日140日

・社員700名、全員正社員

・年功型賃金

・5年に1度は社員で海外旅行

・理念は「儲かっていない会社の逆をやる」「常に考える」

・命令禁止

・報連相禁止

・徹底したコスト削減 等

 

ただし過去に紹介されてきた「残業なし」については、今は状況が異なるようで、茨城工場などでは2年ほど前からそれなりに残業は発生しているそうです。(これに関しては社長、丁重に誤ってました(笑))

 

 

そして「報連相禁止」について。

 

そもそものきっかけは、昔、報連相という言葉を世に広めた会社があったそうです。その会社は当時儲かっていたそうですが、次第に業績が悪化しついには倒産してしまったそうです。

それを目の当たりにした先代の社長が「つぶれた会社と同じことをしていてはダメ。むしろ逆をやろう」という発想の下、報連相禁止になったとか。

 

さて本当に報連相なしで仕事がまわるのでしょうか?誰もが抱く疑問です。

実はこれは、全く報連相禁止ということではなく、「強制的」に報連相を推進することを禁止するということだそうです。

 

その真相は、次のことを避けるため。

・強制的にすることで社員のモチベーションが下がる

・部下は「上司に報告したから、あとは知らない」と責任転嫁する

・上司は、まるで現場を分かっているかのような勘違いをする

 

なるほど、確かに一理あります。実際、これで業績を伸ばしてきているのですから。

過度な強制や管理は、社員のモチベーションを低下させるだけですからね。


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コメント: 2
  • #1

    河瀬 (月曜日, 09 12月 2013 00:55)

    岐阜にもこんな優良企業があるんだなー。ま、数年前から知ってたけど、なかなかそんなとこもこの年では入れないしな、難しいですな。かたや、昔から有名だったカンガルー?かワラビー、?かの会社って日本弁護士会のネットで全国ブラック大賞ベストテンに入っててビックリ!時代は変わるんですねー。ほをまに世知辛い世の中ですな。これからもいろいろ教えてください!

  • #2

    tomono (月曜日, 09 12月 2013 16:06)

    岐阜もご多分に漏れず、ホワイト企業もブラック企業もあるってことだね。
    あと忘れちゃいけないのは、「ブラック社員」もいるってこと。仕事柄、随分見てきたよ。

    確かに今はみんな自分の既得権益を守ることに必死だね。ますます忙しくなりそうだよ(笑)