先日、とあるクライアントに定期訪問したときの話。
社長から「社員の採用が決まったよ^^」とお礼の言葉をいただきました。
以前、私がそのクライアントの求人票をご提案・作成したからでした。
更に社長に尋ねたところ、その採用された社員はどうやら求人票の「仕事内容」の中の一文にピンときてエントリーしたそうです。
その一文とは…「あなたの仕事が形として残ります」。
製造業のモノづくりに対する「こだわり」と「醍醐味」を表したこの一文に、求職者がピンときたことは、私にとっては「作戦どおり」だったのでした。
してやったり、という感じです^^ ←やな感じ
私は「人材戦略の入口」である求人こそ、非常に重要な人材戦術だと思っています。
求人を間違えると(意図せぬ人材を採用してしまうと)、例えどんなによい教育システムがあろうと、結局企業は苦労するだけです。
でも求人をないがしろにしている企業が実に多い。
中小企業の経営者は口を揃えてこう言います。「求人を出してもエントリーがないんだよ…」と。
そんなとき私は決まって求人票を見せてもらいます。すると「正直これじゃあ人は来ませんね」という内容ばかりです。例えば…
・仕事内容に具体性が乏しい(仕事している自分のイメージが湧かない)
・仕事のやりがいや醍醐味が分からない
・会社の強みや経営者の思いが伝わってこない
・労働条件が不明瞭
・求める人材像が不明 等
星の数ほどある求人票の中から求職者に目を留めさせ、エントリーしてみたいと思わせる「動機づけ」が必要なのに、それがまるで欠けているのです。
要するに企業努力が足りないのです。
企業が、求める人材を採用するためにまずもって大切なことは、「エントリー数を増やすこと」です。
エントリーが寡少が故に、経営者はさんざん悩んだ末、結局採用してしまうのです。これがミスマッチの大きな原因です。
エントリーが多ければそんなに慌てる必要はなく、かつエントリー者同士をふるいにかけられます。
採用は「エントリー数を増やせ」「悩んだら採るな」。これ鉄則です。
いかにエントリー数を増やすかは、前述の企業努力ということになります。(求人の工夫次第で、必ずと言っていいほどエントリーは増えます)
求人は、非常に重要な人材戦術なのです。
コメントをお書きください