先週の業務報告でも。
・賃金制度見直し
昨年末にクライアント先の社長から、新年度に合わせて賃金制度を見直したい旨の相談を受けていた。
昨年春に制度導入したばかりなのだが、ここにきて人手不足・採用難の感が一層増したこともあり、急きょ若年者雇用対策を兼ねた賃金制度に変えることにしたのだ。
早速2回目の打合せをしたのだが、思い切って大企業にも引けを取らない初任給を提案してみた。
ただこれもカラクリがあるのだが、月収が高い分賞与を抑えるというものだ。結果、年収ベースでは県内平均並みに落ち着く。要は見せ方・配分の問題だ。
昇給も一工夫する。
昇給額のうち、若手社員ほど定昇(勤続手当や年齢給)のウェイトを大きくし、ベテランになるほど定昇のウェイトを抑え、評価による昇給のウェイトを高める。
この昇給の考え方・提案は初めてだが、非常に合理的だと納得している。これにより、若手は毎年確実に一定額は昇給する。そして、ベテランほど評価や会社裁量が反映された賃金になり、年功序列になりにくくなる。
社長は、私の提案に概ね賛同していただけた様子だった。新卒が入社する4月までには、何とか間に合わせたい。
・助成金
相変わらずちょろちょろと助成金の相談や申請がある(笑)活用できそうな助成金は、その都度クライアントに提案しているためだ。
今は何と言っても、キャリアップ、キャリア形成促進が圧倒的に”旬”な助成金だ。先週も1件、キャリアアップの支給申請を出したところだ。今後もいくつか予定がある。
後はせいぜい、トライアルか特開金か雇用促進税制くらいだろう。後は正直使えん。
クライアント先から相談を受けたのだが、とある東京の業者から、助成金を活用した社員研修を提案され、何やら1人当たりの研修費用約30万円が、後から全額返還されるという。クライアント先は、申し込みたいのだが問題はないか?と言う。
私は「何やら臭い」と感じたので、いろいろ確認していくと、助成金申請に必要かつ重要な点の説明がスッポリ抜けていてるではないか!完全に営業トークで相手をその気にさせておき、契約後に明らかにするパターンだ。
クライアントにその旨説明したところ、申込みは控えたようだ。
労働局の担当者の話でも、最近はこのような業者絡みの助成金でトラブルになるケースがあるようだ。
・就業規則説明会
昨年、約半年ほどかけて就業規則の見直しをしたクライアント先で、見直し後の就業規則の社員説明会を行った。
社員がそれなりにいて、事業所もバラバラなので、3回に分けて行うこととした。
普段、なかなか社員の方と直接接する機会がないので、このような機会は貴重だ。わずか1時間ほどの時間であっても、社員や職場の雰囲気がよく伝わってくる。
そして今回は、私は終始オブザーバーに務めた。
時折フォローはしたが、説明は人事担当者に一任。その人事担当者は初めてのこともあり、おぼつかない様子だったが、これも経験。
クライアントの発展は、当然だがそこで働く人々の成長があってこそ。そして就業規則は私のためにあるものではない。
・生涯設計セミナー
昨年度に続いて今年度も生涯設計セミナーの講師と相談員をやらせていただいているが、今年度の最後のセミナー講師が先週末にあった。
場所は浜松労政会館。浜松商工会議所の建物に入っているのだが、これまた立派な建物だ。
参加者は40名ほど。定年前の人が大半だ。
定年後のセカンドライフにおける生活費は、何と一世帯で約8000~9000万円かかる。
年金だけではとうてい補えないため、不足分をどう補うのかというのは本当に大事なテーマだ。
今回のセミナーでは、自分の年金がどれくらいになるのかワークしてもらい、そしてそれを踏まえてセカンドライフにおける収支をざっくりと立ててもらった。
いろんな気づきになれば嬉しい限りだ。
正直、年金に絡む業務はほとんど関心がない私だが、今回の講師や相談員をさせていただき、そんな私でも多少はお役に立てたのかなと思った。
コメントをお書きください