やってもうた。
先日、愛車が縁石に乗り上げ、バンパーの一部が破損(><)
言うまでもなく、すぐに修理の見積のため業者を駆け回った。最初のところは8万円、次は4.5万円、その次は3.5万円。
そして最終的に行き着いた先は、親子でやっている市内にある超家庭的な板金屋さん。
初めて、しかも突然訪れたにも関わらず、見るからに人の良さそうなお父さん(おじいさん)が出迎えてくれた。そしてキズを見るなり「これなら1.5万円ってとこかな?」と破格の料金を提示。(おいおい特に最初の○○○さん、あんたんとこ詐欺やんか~)
聞くところによると、一般的な見積より結構安く請け負っているみたいで、ひっきりなしに依頼が来るそうだ。
「もっと取っていいんじゃないんですか?次の人から(笑)」なんて冗談を言うと、「オレの弟子たちは何人も独立していたったが、金目的で商売しているみたいだ。豪邸が建っちゃっている。最近の若いもんは、そんなにお金が大事なのかね…」とのお言葉が。
何だか少し反省…
息子さんとも話したが、すぐに打ち溶けた。仕事にかけるプライドも半端ないことがよく伝わってきた。
確かに消費者にとっては少しでも安い方がいいけれど、この店に客が途切れないのは、それだけではないのだろうと僭越ながら感じた。
たまにお昼に寄る市内のとある食堂。安くてうまくて、そして品数が豊富だ。
老若男女問わず、いつも店内は賑わっている。
店のおばちゃんは、実にカラッとした性格で、誰とでも気さくに話す人柄だ。
食後はセルフサービスで食器を棚に戻すのだが、1人でやっているおばちゃんは忙しくて、食器はたまっていく一方。
すると客が進んで皿を洗い出すこともあったりする。
以前、おばちゃんにこれで儲かるのか聞いたことがあったが、「利益より、おいしいものをおなか一杯食べてもらったらそれで幸せ」って言ってたのを思い出す。
そして今や伝説となった「坊ちゃん」。
10年以上通っていた食堂だ。惜しまれつつ数年前に閉店した。
安くてうまくてボリュームがあった。
恐らくほとんどの人がリピーターになったことだろう。いつ行っても混雑していた。
そして店のおじちゃん、おばちゃんが実に気さくな人柄で、昔お世話になったと手土産持参で来店する人や、かつて学生だった人が子どもを連れて来店する姿をよく見た。実は、自分も未だに個人的にお付き合いさせていただいている。
今はビジネス全般に、いかに生産性を上げるかが焦点になっているけれど、こういった安くても心から客をもてなすサービスや店もある。
人は自分が想像した以上のもてなしを受けると、心から感謝の気持ちで「何かお返しがしたい」という気持ちになる。
これが、長く愛され続ける大きな理由なんだと思う。
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