本の紹介。
自動運転に掃除ロボット、ペッパーなど、最近よく話題になるAI(人工知能)。
今後AIが発展していく中で、我々人間の生活や仕事はどのような影響を受けるのか?今僕自身の一番の関心ごとと言っても過言ではない。
それを知りたくて読んでみた。
前半はディープランニングやニューラルネットなどの技術的・専門的な話が主で、正直退屈だった。(ほとんど斜め読み)
しかし残り100ページは面白かった(笑)
AIと人間の競合・関係性を象徴・暗示するのがコンピュータvs人間(プロ棋士)による将棋対決だ。
ここ数年ずっとコンピュータに負け越してきたわけだが、とうとう今年人間は白旗を振った。
こんなことが、これからいろんな分野で起こっていくのだろう。
そして来年からは、コンピュータと棋士がタッグを組んで戦うタッグマッチへと移行するという。方向転換し、今後は互いの共存を模索していくという。
でもそのうち、コンピュータが人間なんて相手してくれなくなるかもしれない。
そのときは将棋の精神を汲んで、コンピュータが人間という名の「持ち駒」を有効活用してくれることに期待しよう。
最近よく「今後○○年で○○の仕事が消える」といった類の記事を目にするが、その中で「創造的な仕事は消えない」といわれる。
これについて考えさせられる、興味深い実験が紹介されている。
それは、人間やコンピュータが作曲したオペラを人間は聴き比べられるか実験したもので、結論から言えば人間は聴き比べられなかった。コンピュータが作曲したオペラに感動したのだ。
しかし話はここで終わらない。
コンピュータが作曲したものと知らされず聴いた客は演奏後は拍手喝采し、逆に予め知らされて聴いた客は演奏後に拍手することなく静まり返っていたという。
「結局は音楽とは聴く者の心理の中に宿っている」と、当実験者は結論づけている。
コンピュータがヒトを超えられない境界線が、かろうじてあるのかもしれない。
筆者は、人類で・地球で処理しきれなくなった核廃棄物などを月に設置した処分場にAIを搭載したヒューマノイドが運搬することもその1つとして提案している。
人類の仕事が宇宙進出という次のフェーズへ移行するためには高度なAIの登場が不可欠とも。
なるほど「宇宙」という言葉は、人間とコンピュータの共存を考える上で1つのキーワードになりそうだ。
こうなるともうスターウォーズの世界だな。
R2-D2やC-3PO(今はbb8か)みたいなロボットなら、相棒にしてもいいかも。
でも僕はどちらかと言うと、スペースコブラのレディがいいかな(古っ)
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