新卒の就活が本格的に始まった。
経団連が唱える倫理憲章の額面どおりにいけば、採用選考解禁までわずか3ヵ月。短期決戦だ。
学業に支障をきたさないための措置とのことだが、結局今年も、学生も企業も振り回されるのがオチだろう。
そこで、例えばこうしたらどうだろうか。
・学生は4年間(四大の場合)いつでも就活可能にする
・企業はいつでも採用活動可能にする
・学生が卒業単位を満たせば、企業はいつでも内定出し可能にする
こうすれば、学生はじっくりと企業研究できるし、就活も学業も両立できる学生ほど就職に有利になる。
言いたいことは、もっと学生や企業の自主性に任せるべきだということ。
過干渉で、何でもかんでも一律にしたがる風潮に違和感を感じるのは僕だけだろうか。
過干渉と言えば、昨今は親の存在も無視できない。
親が我が子の内定選びの決定権を握っているケースは珍しくなく、企業は学生よりもむしろ親をいかにして自社の「ファン」にできるかがカギとなる。
「時代は変わった」と言われればそれまでだが、僕らの頃は、自分の将来を親なんかに頼るのは恥ずかしいという雰囲気が少なからずあった。
そしてつい最近、3年以内の既卒者を採用し定着させた企業にいくらかの助成金を出すと国が発表した。
以前も似たような助成金があったが、リーマンショック後の超就職難の時代だったからその意味も理解できたが、なんでこの超売り手市場の時代にそんなものを出すのかわけ分からん。
企業が新卒に求める人物像として「自律した人間」は常だが、この国の過干渉体質を改めない限り、そのような人材が育つのは難しいのだろう。
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