本の紹介。
人手がますます不足していく中で、多くの企業にとって、生産性の向上や長時間労働の是正という課題は避けては通れない。
同書はそんな課題を解決すべく、さまざまな手法やヒントを60個ほど紹介していてる。
1つ1つはあまり深く掘り下げていないが、その分読みやすい。
僕なりに、なるほどと感じたものを少し紹介すると…
・やることよりやらないことを決める
・「成果に影響がないことはやめる」基準を明確化する
・皆勤賞を褒めるのではなく、しっかり休んでその上で成果を出した人を褒める
・職場において、移動をゼロにすることを考える
・プレイングマネージャーは、プレイヤー4割・マネージャー6割の「黄金比率」を意識する
・毎朝、その日のゴールを各メンバーに報告させる
・帰りやすくするために、1日の終わりは「蛍の光」を流すように「3分間ミーティング」で締める
・時短で成果を上げた部下を「時短MVP」として表彰する
・集中力を高めるためにチームミーティングは立ったまま行う など
時短とよくセットで語られるのが、いわゆるワークライフバランス(以下WLB)だ。
筆者はWLBの本質を単なる残業削減ではなく、「チームでの生産性向上」としている。
僕は、WLBという言葉が正直どうも好きになれない。
あたかも「仕事と生活をバランスよくこなさなくてはいけない」という風潮に違和感を感じるからだ。例えば、妊産婦や育児をする親はそもそもバランスなどとれない(無理してバランスをとる必要はない)と思っている。
そんな僕にとって、筆者のような捉え方は共感した。
同書は、よくある類の書籍かと思いきや、ちょっと違うのは、あくまでも組織やチームのリーダー目線から紹介しているということ。
リーダーシップとしてのビジネス書としてもヒントになると思う。
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