先日、所属している勉強会で大人の発達障害がテーマとして取り上げられた。
近年、発達障害という言葉を耳にする機会が増えてきた。
クライアント先でも、”それらしき”人の話が出たりすることもあり、僕自身も関心が出てきている分野であることは確かだ。(ありがたいことに当勉強会では、この分野について熱心に研究・活動しているメンバーがいる)
特に深刻なのは、二次障害だという。
幼いころから人間関係がうまくいかず、周囲の人から低く評価されて育った結果、自尊心が低くなってしまう。
それによって自己判断が難しくなったり、自己中になったり、自己否定・他者否定・被害者意識が強くなったり、或いは防衛反応で相手に攻撃的になってしまうなど、さまざまな弊害が出やすくなる。…自尊心ってもの凄く大切なんだよね。
また、脳の一部がうまく機能しないため、(そう)うつ病・依存症・非行や犯罪・異常性愛・人格障害などの弊害が出やすくなる。
そして、職場における発達障害の社員への対応も悩ましい。
まずは、発達障害について職場全体で知ることが必要だ(というか、もっと早い段階―学校教育などでの啓蒙が必要だと思う)。
一口に発達障害といっても、症状によって更にいくつかに分類される。こんな基本的なことさえ、知らない人は多いだろう(自分も初めて具体的に知った)。
「会社・人事担当者としては、面接時にそのような人を見極める方法を知りたいのでは?」といった率直な意見もあった。確かに本音だろう。
一方で、発達障害の人は何かに突出して秀でていることも多い。
スティーブ・ジョブスやエジソン、アインシュタイン、トム・クルーズなどなど、世界の偉人や有名人は発達障害である場合も多い。織田信長も実はそうだったらしい!?
「先日、大リーグで3千本安打を達成したイチローもそうなんじゃないの?」という意見もあった。確かに、彼のストイックさを見ていると、そんな気もしないでもない…
その人の強みが活かせられる役割や仕事、環境が与えられれば、逆に最高のパフォーマーになりうるということか。
そうなると、ますます発達「障害」という言い方に違和感を覚える。まず先にこれをどうにかすべきだ(完全に誤訳みたいだし)。
チェックリストを見ていると、自分もひょっとして発達障害なのではないかという気になってくる(笑)
恐らく、誰もが多かれ少なかれその要素をもっているのだろうが、その線引きがときに難しい。
また今は、出生後に発達障害か否かを検査し、もしそうだと判明したら治療ができるというから、医学の進歩は素晴らしい。
発達障害は、まだまだ解明されていないことが多い。が、少しずつ解明されてきていることも事実だ。
今後さらに注目されていく(社会問題になっていく)であろうこの分野、理解を深めていく価値は十分にある。
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