とある飲食店を営むクライアントとの話。(今回は会話スタイルで)
社長「三輪さん、ちょっと来週から1週間くらい東京に行くから、その間は連絡が取れても対応できないかもしれないよ」
僕「あ、そうなんですね。分かりました。…でちなみに、東京へは何しに行かれるんですか?」
社長「ちょっとある人のお店の手伝いでね。…実は若い頃、そこで修行していたんですよ」
僕「へぇ~そうなんですか。いいですね、そういうの。ところで、こっち(静岡の店)の方は大丈夫なんですか?」
社長「何とか(笑)。実は、手伝いでもあるんだけれど、ちょっとした修行でもあるんですよ。社長になっちゃうと、もう誰も僕を叱ってくれないから。そういう機会って大切なんですよ」
僕「確かに!素晴らしいですね。…いつまでも叱ってくれる人って、大切ですよね」
社長「あ、三輪さんには、時々お尻を叩かれますけどね(笑)」
僕「ハハハ、ハ…」
経営者になると、誰かから叱られたり注意されたりすることが、ほとんどなくなる。
それはともすれば、自分の成長を鈍化させたり、「裸の王様」状態にさせる。経営者と言っても、ほとんどの人はカリスマでもなんでもなく「普通の人」なのだ。
ちなみに僕は、前職で人事をしていた頃にお世話になった”恩師”がいる。当時、その恩師に注意されたことは、今でも脳裏に焼きついている。
仕事で何か困難な課題にぶつかると、その恩師を思い出す。「恩師だったら、この場合どうするだろうか?」と。そうすると、自然と答えが出てきて迷いがなくなるから不思議だ。
人はつい忘れがちになるが、自分を叱ってくれる人がいるということは、感謝すべきことなのだ。
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