起業する人は、たいがいせっかちが高じて起業する。
だから起業家は、行動するスピードや処理するスピード、決断するスピード、話すスピード、そして文字を書くスピードさえ人より速かったりする。
一人で事業をやっているときは、それが強みになっていいのだけれど、人を雇用するようになると時としてそれが障害になる。
知り合いに、かなりせっかちな起業家がいる。僕が知る限りNo1だ(笑)
人の話を最後まで聞こうとしないため、落ち着いて話すことが難しい。
その起業家の会社は開業以来、人が安定しない。採用しても、多くが半年足らずで辞めてしまう。
その本当の原因はよく分からないが、”労使間のスピードギャップ”が根底にあるのではないかと思う。経営者のスピードに、従業員がついていけなかったり、うんざりして疲れてしまうのだ。
人を採用するスピードも速い。あまり人を見定めず、すぐに誰でも採用してしまう。
一方で、人を見限るスピードも速い。採用してすぐに「能力が足りない」と判断したり、退職勧奨めいたことをやってしまう。
そんな姿に「おいおい、選考・採用したのはアンタだろ?ヒトを育てようという気は少しもないんかい!」と、思わず心の中で突っ込みを入れてしまう。
本人自ら気づいて変わらなければ、この状況は繰り返されるだろう。
経営は”Time is Money”だが、とかく対従業員においては、我慢したり待ったり熟考したりと、スピードのコントロールが必要だ。さもなくば、結局、余計な時間・労力・コストがかかるハメになる。
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