ずば抜けた福利厚生で人材確保に成功する会社

そのアイデアとは「フェラーリ乗り放題」。

他にもキャデラックやポルシェ、キャンピングカーなどの高級車が、社員であれは乗り放題という。

 

他にも社員とその家族であれば、会社所有の保養所を使えたり、クルーザーで釣り大会に参加できたり。

 

更に２４時間いつでも料理が食べられる社員食堂も完備。

しかも社長が毎日400個！のおにぎりを自ら作り、社員に配っているという。

これらが全て無料というから驚きだ。

 

社長曰く「ヒトさえ集められれば仕事はいくらでもある」ということで、ヒトが集まる福利厚生に力を入れているそうだ。

しかも業績はちゃんと伸びていて、社員の月収も平均４５万円で業界平均を上回っているという。

 

今はネットで買い物をする人が増えているが、必ずそれを配達する人が必要なわけで、そのような意味では、ドライバーさえ集められれば、それにかけた投資はいつか回収できると踏んだのだろう。

フェラーリや豪華クルーザー、保養所など、あまりに今時でないバブリーな話に、正直ちょっと笑ってしまったし、きな臭さも否めないが(笑)、社長の発想力と実行力の賜物だと思う。

 

 

僕のクライアントの運送会社も御多分に漏れず、ドライバーの人材不足には苦労している。

採用もそうだが、ドライバーは「渡り鳥」みたいなところがあって、いかにつなぎとめておくかが大変だ。

で、よくあるのはインセンティブ（歩合給）。たいがいの運送会社は、より多く・より遠くに荷物を運んだ人ほどたくさん給料がもらえる仕組みになっている。

 

前述の運送会社は、給与面に加え、ずば抜けた福利厚生という面から人材の確保を成功させている好例だ。

あと、例えば女性向けの福利厚生を充実させることで（例えば女性用の更衣室やトイレなどを完備）、女性ドライバーを確保できる余地はあると思う。

 

 

福利厚生に力を入れられる中小企業は少ないかもしれない。

でもだからこそ、福利厚生を充実させることができる中小企業は、人材を確保できるチャンスが十分あると思う。