最近は、過去に読んだ本をもう一度読み返すようにしているのだが、今回はそんな過去に読んだビジネス書から僕なりにお気に入りの5冊を挙げてみたい。
「仕事をつくる」 安藤忠雄
「尊敬する人は誰か?」と聞かれれば、間違いなく僕は、建築家の安藤忠雄氏の名前を挙げるだろう。
同書では、安藤氏の生い立ちから不撓不屈の精神で建築界のトップに君臨するに至った経緯、今なお精力的に世界を股に掛けて活動する様について、自らの言葉で綴られている。
自律することの大切さやプロフェッショナルとは何かを教えてくれる。
「モチベーション3.0」 ダニエル・ピンク
「交換条件付きインセンティブ」の弊害について、さまざまな実証実験を紹介しつつ解説している。
初めて同書を拝読したときは、今までの自分の常識や価値観を完全否定されたようで、清々しくもあった(笑)
人参をぶら下げてモチベーションを上げようとするのは、もう過去の時代の発想なのだ。
僕はこの本から、報酬と人の気持ちの関係、そして人事制度設計におけるヒントを数多く学んだ。
「頑固な羊の動かし方」 ケヴィン・レーマン
リーダー本は今までたくさん拝読してきたが、1冊に絞るとするとこれ。
多くの羊を導く羊飼いは、組織のリーダーと重なるところがある。
そんな羊飼いの知恵を紹介している。
物語になっていて非常に読みやすく、さらに最後は少しホロッと感動するのもいい。
「アイデアのちから」 チップ・ハース ダン・ハース
人を引き付けるための効果的なキャッチコピーや広告などの、作成手法や考え方を紹介したマーケティング本。
具体的かつ興味深い事例がたくさん紹介されていて、納得しながら読める。よくある単なるノウハウ本の域を超越している。
僕は同書で紹介されているノウハウや考え方を、自分のHPや広告に取り入れるようにしている。
ちなみに、広告代理業を営むクライアントに同書をプレゼントしたところ、大変喜ばれた。
「賃金とはなにか」 楠田丘
同書では、ご存知、日本の賃金制度設計の第一人者である楠田氏が、日本の賃金史について語っている。
ボリュームはあるが、口語調になっていて読みやすく、内容も非常に興味深い。職務給が、戦後GHQから無理やり?輸入されたというくだりなどは、実に生々しく貴重な話だ。
賃金制度設計を手掛ける人は読んでおくべし。マニア向け(笑)
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