先日、セミナーで登壇した。
JTB様主催のセミナーで、今回の会場は名古屋市。
愛知県内でホテルや旅館を営む経営者や支配人ら約30名ほどお集まりいただいた。
愛知県の有効求人倍率は1.8倍。正社員だけでも1.4倍で、全国平均を大きく上回る。それだけ景気もよく競争率が激しい。
特に宿泊業界は長時間労働・休みが取れない等のイメージが強いせいか、人手不足は深刻だ。
まずは、昨今の激変する労働環境や多様化する人材について。
非正規、シニア、シングルマザー、制約社員、外国人労働者などなど…そこには人材は眠っている。
続いて働き方改革について。
多様化する人材が働きやすい職場環境や制度を構築したり、AIなどを活用し業務改善・生産性向上していくことが、中小企業にとっての働き方改革であり、また人手不足対策となる。
昨今増えている正規と非正規の格差訴訟や、今後法整備されるであろう長時間労働の上限ルールや厳罰化、時間外の割増率アップの話も押さえておきたい。
続いて若者の採用や定着について。
キーワードは成長と安心。これらをいかに求人や制度、キャリアパスに落とし込み、うまく訴求できるかがポイントになる。
逆に、今の若者はブラック企業という言葉に超敏感。昨今は電通事件もあり、特に長時間労働に対する意識(警戒心)がかなり高まっている。
続いて成功する求人について。
今は人が会社を選ぶ時代。いかに選んでもらえるかの企業努力が欠かせない。
まず自社の強みや魅力を棚卸しすることから始める。そして、職安だけでなくネットも活用し、戦略的・効果的にアピールしていくことが重要。
最後は、人が定着するいい会社について。
まず経営者やリーダーが知っておくべき最低限のモチベーション理論を紹介。
それらを踏まえ、人が定着するための5つの要素を紹介。今回のセミナーの集大成的なところだ。
こんなご時世でも、ESが高くて離職率が低く、かつ業績が伸びているいい会社が少なからずある。最後に、そういったいい会社に見られる共通点について紹介。
セミナー後は懇親会に参加し、参加者の皆さんと交流。「いい気づきを得られた」というお声をいくつかいただいた。
また「こういうタイプの社労士は初めてだよ」というお声もいくつかいただいた(笑)どうも社労士は、法律論しか話さないお堅い印象が強いらしい(笑)
参加された方、JTBの皆さん、ありがとうございました。是非実務で活用していただき、よりいい会社にしていただきたいと切に願っています。