先日、オーディオショップに行った。
そろそろ、アンプとCDプレーヤーの買い替えを検討している。
ハイレゾやSACDプレーヤーなど近年のCDは高音質化しているが、店員の話によると、今はネットからCD以上の高音質の曲を有料でダウンロードできるそうだ。更にネットワークオーディオなど、オーディオ機器や聴き方も多様化している。
オーディオの世界も知らない間に随分と変わった(笑)それにしてもCDは、今後ますます売れなくなっていくのだろうか?
それに対して、レコードはどうだろう。
今は完全にCD派の僕だけど、学生の頃は一時レコードを集めていた。だからレコードの魅力は、多少は分かっているつもり。
まずはジャケットのインパクト。そのままディスプレイしても絵になる。あの独特の音質(温かみがあって、高音と低音の分離が優れている)もたまらない。
そして、ケースから慎重にレコードを取り出し、ターンテーブルに載せ、針を落とす、この「一手間」がいい。何というか、音楽に向き合うための大切な時間でもある。
この一手間が面倒と思う人は、その時点でレコードは向いていないんだろう。スマホに慣れた現代人ならなおさら。
それどころか、今は声をかけるだけで好みの音楽を聞かせてくれるAIスピーカーもある。
ただ、デジタルはどんどん新陳代謝し陳腐化していくけれど、レコードの世界ではそういったことは起こらない。(と思う)
代替するものがなければ、そこに根強いファンがいる限り、細々ではあるけどレコードは生き残っていくと思う。(最近は若者の間で見直されているし)
車もそう。
僕は30代までずっとミッション車だった。ミッションのあの握った感触はもちろん、クラッチを切ってギアを入れ替える「一手間」がたまらなかった。(走り屋じゃないよ)
どんなに技術が発展しても、ミッション車(の魅力)に代替するものはないだろう。
自動運転は確かに楽で便利なのだろうが、正直つまらなく映るのは僕だけだろうか。
一手間かかる超アナログなものって、案外生き残るのかもしれない。