今回はソウル・ブルーズシンガー、エタ・ジェイムスのアルバムを紹介。
昔、行きつけの洋楽バーで流れていたのが、このアルバム「テル・ママ」(1968年)だった。
ソウルフルでパワフルな歌声に圧倒された僕は、すぐに当アルバムを入手し、凄いシンガーがいたもんだと感心した。
曲の出来やチョイスも、これってベスト盤?と勘違いするくらい素晴らしい。
ブルーズレーベル、チェスの栄枯盛衰を描いた映画「キャデラック・レコード」では、エタ役をビヨンセが演じたが、波乱万丈の人生を送った、こんな凄いシンガーはそうそう出てこないだろう。
ジャニス・ジョプリンとかティナ・ターナーとか、僕にとってはそれくらいの人だ。
ところで、エタは一般的にブルーズにジャンル分けされるみたいだけど、ブルーズにちとうるさい僕からすれば、音楽的にはソウルだと思う。
とは言っても、ブルーズ→R&B→ソウルと変化していった50年代前後の黒人音楽は、明確なジャンル分けが難しいケースがある。この手の議論はたまにあるが、結局ジャンルなんてどうでもよく、聴いてよければそれでいい(笑)