ブルーズ第二弾。
今回紹介するアルバムは、フレッド・マクダウェルのライブ盤(1962年)。
スライドギター弾きまくりの、強いて言えば「パンクブルーズ」。
録音の良さもあるのだろうが、この迫力あるグルーブ感をたった一人で、スライドギター1本だけで作り上げているとは!鳥肌立つ。
途中、音を外したり、スライドバーがフレットにガツガツ当たったり、普通に咳き込んだり(笑)
でもそんなのは、屁のつっぱりはいらんですよと言わんばかりにおかまいなし。これぞブルーズの心意気ですな。
それでいて、曲のところどころで聴衆の掛け声や子ども・赤ん坊の声、犬の鳴き声が入っていて、なんかアットホームだったりする。彼の近くを取り囲んで、リラックスしながら聴く人々の姿が思わず目に浮かぶ。
後にレッド・ツェッペリンがカバーしたブッカ・ホワイトの「Shake'em on down」は、これでもかとワンコードでたたみかける脳天直撃の1曲。他にもクールな「Write me a few lines」、スローなカントリーブルーズタッチの「Trouble everywhere I go」など、シビれること間違いなしの至福の20曲。
強面のジャケットは気にせず(笑)、是非一度聞いてみて欲しい。