先日、人材定着セミナーに登壇した。
主催は静岡商工会議所。
ありがたいことにこれで3年連続で(昨年・一昨年はメンタルヘルス。今回は当方からテーマを提案した)、今回も意識の高い経営者や人事総務担当者ら30名ほどにお集まりいただいた。
まずは激変する労働環境と多様化する人材について。
非正規・女性・シングルマザー・シニア・制約社員・障害者・LGBT・外国人労働者などなど。そこに人材は眠っている。
人材が多様化するなら働き方も然り。
今流行りの?働き方改革は5つの観点(ダイバーシティ・残業削減・生産性向上・社員の声・経営理念)から、トップが明確に宣言することから始まる。
働き方や休み方を制度や仕組みに落とし込めば、安心して働ける会社ということが伝わりやすくなる。求人でもアピールしやすくなる。
過日可決した働き方改革法案について、特に経営を直撃する内容について押さえておくことは必要だ。
若年者の採用・定着は、「成長」「キャリア」「安心」といったキーワードを意識し訴求すること。更にキャリアを可視化すると効果的だ。
若年者は、残業を避けたり、プライベートの時間を重視する価値観が広まっている。
ブラック企業にはかなり敏感、今はワークルールを学んで社会に出てきているからなおさらだ。
求人活動は営業活動と同じ。
求職者にエントリーしてもらうためのさまざまな企業努力が必要だ。
ハローワーク求人は、容量(文字数)や画像情報をもっと活用する。
ネット活用は必須。求める人材をターゲティングし、基本構造を理解した上でランディングページなどHPを駆使する。
ちなみに、今秋にやはり商工会議所主催で「求人票作成セミナー」を開催する予定(^^;
ESが高く離職率が低く、業績も伸びている「いい会社」の共通項とは、
・社員が幸せになることを理念に掲げている
・家族主義である
・社員が参加できるプロジェクト活動が多々ある
・表彰制度がある
・サンクスカードを活用している
・経営者が本気である などなど
最後に、僕が実際に見学したいい会社「沢根スプリング」を紹介した。
この会社は、求人を出さなくてもエントリーが来るという、夢のような会社だ。「日本で一番大切にしたい会社大賞」にも当然選ばれている。
セミナー終了後、参加者のアンケートを拝見したが、分かりやすかったとか参考になったとか、好印象のフィードバックを多々いただき、とりあえず最低限の役割は果たせたかなと安堵している。
今回お伝えした中で得たヒントや気づき、アイデアを是非実務で実践・導入していただき、人が集まり定着する「いい会社」にしていただけたらと思います。