ロック② ウーマン・アンド・チルドレン・ファースト/ヴァン・ヘイレン

ロック第二弾。

ヴァン・ヘイレンは僕が最も影響を受け、最も尊敬し愛すべきバンド。

今でもエアロスミスと並んで、アメリカンハードロックの王者だと思っている。(彼らを超えるバンドに巡り会えていない)

 

出会いは高校生のとき。洋楽好きの友人から薦められたアルバムが「OU812」だった。

ギター界の革命児、エディのギターテクニックはもちろんのこと、その圧倒的なスピード感とスケール感に完全にノックアウトされた僕は、瞬く間に過去の全アルバムになけなしのお小遣いをつぎ込んだ。そして来る日も来る日も夢中になって聴いた。

 

ヴァン・ヘイレンは初期のボーカル、デヴィット・リー・ロスの時代がやっぱいい。エディのスピード感ある野太くあっけらかんとしたギターには、能天気な元祖ラッパー?の太くて低いデイブの声がマッチする。

 

この時代は6枚しかアルバムを出していないのだが、どれもヴァン・ヘイレンらしさが堪能できる。

それでも強いて1枚を選ぶとすると…一般的には、衝撃のデビューアルバム「VAN HALEN」や「JUMP」が収められた「1984」となるのだろうが、僕はあえてこの「WOMEN & CHILDREN FIRST」(1980年)を挙げたい。

3作目となる本作は、1・2作目と違って(シングルカット向け=万人受けの曲は減ったが)明らかにスケール感が増し磨きがかかっている。特に「And The Cradle Will Rock」「Everybody Wants Some!!」はシビれる。この曲の良さが分かる人は、きっとヴァン・ヘイレンが分かる人だと思う。

 

特に90年代中盤以降は決して順風満帆とは言い難く、もう二度と彼らの生の姿を見ることは無いのだろうかと半ばあきらめていたから、デイブが久しぶりにバンドに復帰しニューアルバムを引っさげて来日した5年前のライブは、嬉しいサプライズ・至福の時間で感無量だった。

それくらい僕にとっては特別な存在なのだ。


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