退職金の意義

先日、投資セミナーに参加した。

参加者は、40~50代くらいの女性が圧倒的に多かった。(これは一体何を意味する?)

僕自身は、特に積立NISAに興味があって参加した。クライアントへ何か提案できるかもしれないというのも動機だ。(ちなみにiDeCoはやっている)

 

それにしても驚いたのは、日本の家計金融資産の低さ。この20年でアメリカは3.3倍、英国は2.5倍伸びているのに対し、日本はたった1.5倍。いかに日本人は現金預金が好きなのかが分かる。投資教育が必要だろう。他方、政治・政策で、国民がもっと積極的に消費行動に出るような世の中にしてもらいたい。

あと投資はREITがいいらしい。講師の人がやたらと押していた(笑)ただ積立NISAには対象商品にないみたいだ(涙)

 

 

さて話は変わるが、最近クライアントなどから退職金について相談されることが増えている。

そんなとき、退職金の種類や制度について説明するのだが、なかなか中小企業にとって、これといった最適な制度が無いのが正直なところだ。

 

確定給付型は積み立て不足の問題があるから、怖くてできないし勧められない。確定拠出型だと主に中退共か401Kになるが、それぞれ一長一短だ。

そうすると結局、「退職金や~めた」か、養老保険等で積み立て、社員が辞めたときに会社の完全裁量で払う「なんちゃって退職金」を選ぶことになる。

 

そんな中でつい先日、「退職金として、401Kと積立NISAの導入はどうだろうか」と相談されたクライアントがある。

その社長は、普段から社員教育に熱心だ。そこで僕は「今は人生100年時代。御社は若い社員も多いですから、定期的に会社で投資教育をすることによって、今から将来のことを考えるよいきっかけになると思います。しかも今はiDeCoの加入者が増えてます。ポータビリティがあるので、加入者が会社を選ぶときのインセンティブになります。ですから、導入には一定の意義があると思いますよ」とアドバイスした。

その場では、社長は決断までには至らなかったが、恐らく導入の方向にいくのではないかと思う。

 

退職金は、一体何のために導入するのかという意義が大切だ。


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