最近会った、ある二人の話。
一人は20代半ばの静大生だ。
「やりたい仕事や興味のある業界はあるの?」と聞くと、それが見つからなくて困っていると言う。
法律系の資格に興味があるようだったので、いろんな士業の業界話(裏話?)をすると、社労士に興味をもった様子だった。
またもう一人は30代半ばの女性。
転職をした今、キャリアコンサルタントと社労士を目指しているという。僭越ながら参考程度にと思い、当時僕がやっていた受験対策話を披露した。
いくら超売り手市場と言っても、自分のやりたい仕事が見つかるかというと話は別なわけで、キャリア形成で悩む人は多い。
でもそれはそうだろう、社会に出てみなければどんな仕事や会社があるのか分からないのだから。
キャリアなんて、社会に出てから自分なりに試行錯誤(+運や偶然といった要素)で積み上げていくものなんだと思う。興味の対象も変わっていくし。
そういう意味では、今は周りが騒ぎすぎだろう。だから「やりたいことが見つからない自分ってダメダメ…」と焦ってしまう。
早い時分から将来のことを考えることは大切だと思うが、気の毒な気さえする。
知人の産業カウンセラーが言っていたが、「キャリアと言うと、多くの人は『仕事』を連想するけれど、実は『人生』を通して考えることが大切」だそうだ。
それくらいの俯瞰的な見方も必要だね。
悩んでいる人は、周りの大人に聞くといい。「今、学生の頃に描いていた将来どおりになっていますか?」って。大抵なってないから(笑)でも、ちゃんと自分なりのキャリアを築いている人もいるから。