先日、介護労働安定センター様主催のワークショップでファシリテーターを務めた。
働き方改革をテーマに、参加者同士でディスカッション及び情報交換をしていただくという企画だ。具体的なテーマや内容、進め方は、当方で提案させていただいた。
参加者は、希望のあった県中部の介護事業を営む経営者。簡単な自己紹介を含めたアイスブレイクからスタート。
まずは、経営課題やビジョンをテーマにワークショップ。
最初は皆さん戸惑いながらも、次第に思いつくままに模造紙に書き出していった。そして、次第にディスカッションにも熱が入っていった。
人材不足や体系的な社員研修の必要性、リーダーの育成など、やはり人材に関係する課題が圧倒的に多かった。
介護保険に頼らない新たな事業展開・イノベーションが必要だという意見も。
続いて本題である働き方改革について。
まずは僕の方から、激変する労働環境、多様化する人材・働き方、中小企業の働き方改革の進め方、そして先日成立した関連法について解説した。
関連法では、特に有休の取得義務化に関心・懸念が高い様子だった。それにしても、働き方改革とは名ばかりで、会社の負担がただ増すだけの内容に、経営者としては頭が痛い。
次に、本日のメインテーマ「自社で必要な働き方改革」についてワークショップ。
皆さん、かなりのボルテージで、休憩も(+用意した菓子も)取らずに話し込まれていた。
あっという間に終了時間が迫ってきて、盛り上がっている話を中断しなくてはいけないのは、ファシリテーターとして何とも心苦しい。
最後にまとめ。本日の振り返りだ。
社員がいきいき楽しく仕事をするような改革が必要だという意見が多く、故に関連法や昨今の労働法はその足かせになっているという意見に、皆さんその通りとうなずく。
関連法は無視することもできないけれど、これが真の働き方改革をもたらすわけでは全くない。
働き方改革という言葉に踊らされることなく、その会社、その職場でビジョンを定め、それぞれ知恵やアイデアを出しうことが大切だ。
普段、同業の経営者同士で情報共有する機会があまりないせいか、皆さん、充実した時間を過ごされた様子だった。
参加していただいた皆様、誠にありがとうございました。今後の経営に活かしていただけたらと思います!