先日、ライフリテラシーゲームを体験した。
これは、社会保障制度や税制度の基本や全体像が学べるボードゲーム。
教育の一環として導入している学校もある。
最初は皆バイトからスタート。
プレーヤーは、労働・保険・雇用・税金・ライフリテラシーのうちいずれかの担当になる。
途中、マスの指示に従い、各担当者が社会保険や労働保険、税金について、予め配布されたテキストを読み上げる。
それによって参加者は、例えばどんな社会保険や税金があって、どれくらい給与から控除されるのかが分かる、といった具合だ。
これ、このゲームの最大の特徴であり、なかなかのアイデアもの。
「なるほど」「へぇそうなんだ。初めて知った」「○○についても説明があった方がいいな」など、都度いろんな感想が飛び出して、情報交換・意見交換のきっかけになり話が広がることも。
序盤は、健保に加入するか国保に加入するかが大きな分かれ道。年金手帳と保険証もちゃんともらえる(笑)
出世したり、ボーナスが出たり、入院したり、会社が労災に入ってなかったり、うつ病になったりと大忙し。
保険料を払っていなかったせいで年金手帳が取り上げられ、2回休みの人も…思わず爆笑。
保険料はちゃんと払いましょう。
快調にコマを進める人もいれば、相変わらずマイペースの人(←自分)や同じマスを行ったり来たりする人も。
徐々に差が広がり、一人独走と思いきや、終盤思わぬ仕掛けが(←ゲームあるある)。あれよあれよと他のプレーヤーがゴール手前で大逆転し見事優勝!(パチパチ×10回)
ゲーム性もちゃんと考えられている。
ゲーム後、振り返りのワークをして終了。
参加者から「分かりやすくてためになった」「誰も社会保険や税金のことを教えてくれないからすごくいい」「新入社員研修に使える」「楽しかった」「若い時にこのゲームをやっておけば、無駄な生命保険に入らずに済んだのに」といった感想が出た。
更に専門家(有資格者)からは「協会けんぽや失業保険もあった方がいい」「起業するという選択肢があると面白いと思う」「会社が社会保険料の半分を負担していることが分かってもらえる内容だとなおいい」といった鋭い指摘も。
社会を賢く生き抜くための「ライフリテラシー」は、若いうちから身につけておくに越したことはない。そのような意味で、このボードゲームは非常に有効的で、かつ楽しく学べ最適だ。
※当ボードゲームを使った社員研修や学校でのキャリア教育を承ります。ご興味のある方は、お電話かお問い合わせフォームでご連絡下さい。(当ボードゲームの著作者の了承は得ています)