ここ数年、ちょっとしたマイブームがある。
それはボードゲーム。
「え、今さら『人生ゲーム』ですかぁ?」と失笑されそうだが、馬鹿にすることなかれ、僕がはまっているのは外国のボドゲだ。
特に本場ドイツでは年間何百もの(多分)ボドゲを世に排出していて、名作や傑作も多く、年間大賞まであるくらいだ。子供よりむしろ大人がはまっている(多分)。
特にビジネス系や頭を使う系のボドゲは、見るとやってみたくなるし欲しくなる。(正直きりがない)
ところで、今月から(経団連指針の)新卒採用が本格的にスタートした。
いつも思うが、通年採用でやればいいのにね。自分の将来を決めるのに集団行動している姿は、違和感しかなく滑稽に映る。就活も採活も、本人・企業の自律性に任せればいいのだ。
さてそれはそれとして、今は新卒などの採用選考にボドゲを使う企業が増えているようだ。
今回は、そんな採用選考や社員研修で使えそうなボドゲを1つ紹介したい。
それは「パンデミック」というゲームで、ボドゲ界では超有名で超人気があるのだが、簡単に説明すると
・対戦型ではなく協力型
・世界に蔓延する4種類のウイルスを除去しながら、4つのワクチンを作るのが目的。(それができれば一応「世界を救った」ということになる)
・4つのワクチンを完成させる前に、アウトブレイクやウイルスが一定数に達したり、タイムオーバーになるとプレーヤーの負け。緊張感が半端ない。
・プレーヤーキャラは7人いて、それぞれ得意な能力がある。協力し合いながら、いかに個々の能力を活かせるかが勝敗のカギを握る。
・「ジェシー、チャーター便で急いでキンシャサへ向かってくれ!その間、俺が中東アジアのアウトブレイクを阻止する!」とか「あと少しでワクチンが完成しそうだ!トーマス、ミラノで合流するぞ!」とか、まるでアメリカ映画の主人公になったような世界観がいい(^^)
・ゲームバランスが絶妙で、終始ギリギリの攻防が続き「あと一歩で勝てたのに!キィ~!」って終わることが多い。でたいがい「もう一回やろ!」となる。(初心者は4回やって1回勝てばいい感じで、あっという間に負けることもある)
このゲームを通じて、例えば次について各参加者の力量や個性が垣間見えたり、養えると思う。
・チームワーク
・リーダーシップ
・決断力
・目標設定
・タイムマネジメント
・計画性
・自己主張
・能力活用
・コミュニケーション
・理解力
新卒などの採用選考では、集団面接したり、グループディスカッションさせたりすることはよくあるが、どうしても猫をかぶり勝ち。
でもこのゲームは、進めば進むほど夢中になり熱中していくはずだから、エントリー者の素の部分が出やすいと思う。
社員研修では、上司と部下がチームを組んで、あえて部下にリーダー役をやらせるといいかも。
部下に目標設定させたり、各プレーヤーの意見をまとめさせたり、最終的な指示・決断をさせることで、いろんな気づきや発見がありそうだ。(ちなみにルール上、リーダーを決めることまでは特段求められていない)
もちろん、職場で一息いれながら気楽にプレーするもよし。社員間のコミュニケーションツールとしても最適だ。(ただ”仕切りたがり”の人がいると逆効果になるかもしれないから注意)
パンデミック、採用選考・社員研修にいかが?