先日のセミナーで大阪に宿泊した。
宿泊先は「道頓堀ホテル」さん。
数年前に「日本で一番大切にしたい会社大賞」に選ばれた会社だ。(同ホテルを選んだ理由はそれ)
道頓堀のど真ん中に位置し、ホテル前には巨大像が。インパクトは十分、恐らく話題性やインスタ映えを狙ったものだろう。
今回、いろいろとお話をお伺いできたので、それを箇条書きでまとめたい。
・経営理念は、外国人の方に日本文化とおもてなしを体験してもらい、日本を好きになってもらうこと。(正確ではないのであしからず)
・採用面接は4回実施。最初は理念を伝え、2回目は一緒に働きたいか本人・社員が確認し、3回目は専務が面接し、4回目は1日働いて体験してもらう。それで本人が納得すれば晴れて採用に至る。
・故に、退職する人は結婚などやむを得ない理由がある人だけ。
・入社時や同期同士など年3回社員同士の合宿があり、人間関係は良く、「ファミリー」経営を実現している。
・互いに「ありがとうカード」や「誕生日カード」を渡し、感謝の意を伝えている。皆自然にできている。
・「改善提案」制度があり、提出するとポイントが溜まる。ありがとうカードや誕生日カード、改善提案について、多く出した人に年1回、会社からちょっとしたお小遣いが出る。
・毎日の稼働率や経営利益などの数字が、常に社員にオープンにされている。
・現場のコストなど数字的なことは自分たちに任されているが、特にノルマのようなものはなく、会社全体については経営陣が考えるため、安心して仕事に集中できる。
・有休はいつでも取れる体制になっている。
・毎朝、ホテル周辺の清掃活動をしている。
・1人年間20万円までの予算があり、各自でイベントを企画し、予算を自由に使える。誰かのアイデアでも皆で共有し、皆が主体的になって活動する。(例 着付けやお手製ラーメンの無料サービス)
・福利厚生も充実していて、語学の勉強のための「語学手当」(実費の7割)や書籍代、スポーツジム(同5割)などの費用を会社が負担してくれる。毎月の飲み会やBBQなどイベントも多くある。
・面談は月1回やっている。
・表彰制度があり、表彰される対象がたくさんある。
・評価制度はあるが、それぞれのカテゴリーごとに評価が高った人が表彰される。
・毎年昇給するが、評価を給与に紐づけることはしておらず、給与に差はつけない。
・社員同士皆仲が良く、プライベートでもよく会ったり遊んだりしている。
・毎年社員意識調査をするが、毎年満足度が高い。
御多分に漏れず、こちらも「いい会社」の共通項を全て満たしている印象だった。さすが大賞を受賞しただけはある。
特に驚いたのは、4回にわたる採用面接。それだけ理念が明確で、こだわっているのだろう。あと1人20万円までの企画予算。社員が主体的に考え行動できる仕組みが、やはりあった。
評価については、多くの企業は「合計点」で判断するが、こちらはそれぞれの分野ごとに評価・表彰していることも非常に参考になる。給与も評価と連動していないが、社員満足度は高い。考えさせられる。
最後に、結構な時間、いろいろと根掘り葉掘り?聞いてしまったにもかかわらず、嫌な顔一つせず丁寧に答えていただいたフロントの女性の方(すみません、名前を確認しなかった)、大変ありがとうございました!