雇用調整助成金の申請依頼が増えてきた。
いよいよ来たな、といった感じだ。
今のところ、申請依頼は主に飲食業のクライアント。
あるクライアントは、テイクアウトに力を入れる努力はしてきたものの、やはり限界がきた。そこで今後社員を休業させることとし、経営者から同助成金について社員へ説明して欲しい旨依頼された。
説明後、やはり経済面で不安があるのだろう、社員からは個人向け給付金(30万円)や副業について質問が出た。ちなみに、これらやりとりはZoomを通して行った。
昨日、厚労省は同助成金の具体的な拡充内容及び申請簡素化、申請書類について発表した。
緊急対応期間として(とりあえず)3ヵ月間ではあるが、かなり思い切った内容になっている。特に、一時休業の要件緩和と申請簡素化はありがたい。
飲食業はシフトで組んでいることが多いため、今までのように「全労働者一律の時短」では、同助成金は使えなかった。
申請においても、日々の細かな休業計画・実績の提出や残業相殺等が不要になった。
今でさえ労働局の専用窓口がパンク状態なのに、こうでもしないと、この先急増するであろう申請に対応しきれなくなり、結果、企業が助成金を手にするまでかなり時間を要してしまう。
逆に、不正受給が増える懸念は増す。
別のクライアントからは、社員は休業手当と給付金のどちらをもらった方が得なのか?とか、ある従業員からは、解雇してもらいすぐ失業保険を受けた方が得なのか?といった問い合わせを受けた。
ある知人からは、給付金をもらうために世帯主になることは可能なのか?といった問い合わせまできた。
休業させ助成金(休業手当)か、解雇し失業保険か、個人向け給付金か、副業か。それぞれの立場において、モヤモヤと損得勘定(感情?)が出てきて悩ましい。