先日、障がい者雇用についての相談依頼があった。
相談者である経営者は、障がい者雇用については未経験。将来的に放課後等デイサービスや就労移行支援事業を考えているという。
僕も障がい者雇用に特に明るいわけではないため、相談日の数日前に、何か良さげな資料がないか近所のハローワークへ行ってみた。ハローワークへ行くのは結構久しぶりだ。
資料を物色するも見当たらないため、職員の方に事情を話したところ、奥から資料を持ってきてくれた。
渡されたのは「事業主のための障害者雇用ガイドブック」。静岡県が作成していて、知りたいポイントが整理されていて分かりやすい。これはありがたい。
あまりにもよくできた内容だったため、帰所してからしばらく熟読。いかに今まで、何となくの知識でしかなかったかを思い知らされた。例えば、
・法定雇用率にカウントされる障害別の正確な定義
・県の就労支援「委託訓練制度」の存在(これを利用すれば、いきなり雇用する必要はなく、かつ企業に委託料が支給される)
・さまざまな支援機関や専門のアドバイザーやジョブコーチの存在
・障がい者の仕事の作り方(例えば「切り出し」とか)
・障害特性と特性別の雇用上の注意点
・職場のサポート体制や体調チェック表の活用 などなど
相談当日は、このガイドブックのおかげでとてもスムーズにいった(相談者が知りたいことが知れた)のは言うまでもない。感謝。
普段行政に行くと、無駄とも思える似たり寄ったりの資料やパンフレット、「”今月は有休取得強化月間です”」みたいな、誰かこれ知ってますか?と問いたくなるようなポスターをよく目にするが、今回のようなケースも(たまに)ある。
障がい者雇用をお考えの方は、参考にするといいと思う。