仕事柄、ダラダラ残業する社員についての相談を受ける。
法的な論点も大切だが、それ以前の問題として、
・そもそも上司の意識や指導はどうなのか?
・事前申告制など、残業をさせる(させない)仕組みはあるのか?
・仕組みがある場合、機能しているのか?
・リードタイムを示しているのか?
といった話をよくする。
この中で、「リードタイム」について取り上げてみよう。
リードタイムとは、言ってみれば「標準時間」のことだが、よく製造業で使われたりする。「A製品についての材料購入から完成、納品するまでのリードタイムは1週間」とか、そんな具合。
リードタイムを部下へ示すことは非常に大切だ。
それは一つの客観的基準となるため、リードタイムより仕事に時間がかかっていることが常態化していれば、それは能力不足や経験不足等と推測できる。
そして、それを部下指導や評価、処遇へ反映させることも可能になってくる。客観的基準だから実施しやすいし、部下本人も言い訳しづらい。
見るに、多くの企業やリーダーはリードタイムを社員・部下へ示していない。何も基準がない中で「ウチの部下は残業が多い」と嘆いてみても、それ以上何も発展しない。
リードタイムを示せ!