コロナの感染再拡大。
政府は「勝負の3週間」と言った。
でもそれは口先だけで、何ら勝負しなかった。バッターなのに打席にすら立たなかったのと同じだ。勝負とは、ちゃんと戦略と戦術をもって相手に正面から挑むということだ。
我が国の新リーダーは「国民のために働く」と言った。
でもそれは口先だけで、早々と国会を閉じてしまった。医療現場の人々は最前線で働いているっていうのに。更に特措法の改正は来期だという。
政治家や行政トップは「5人以上の会食はやめて」と言った。
でもそれは口先だけで、自分たちはのうのうと大勢で忘年会・会食三昧。これでは国民は困惑し、ついていくはずもない。
コロナに対する一連の政府・政治家の対応は、僕は(仕事柄か)リーダーシップの問題として捉えている。現代のリーダーシップ論では、リーダーには次のような要素が不可欠だ。
・明確に方針を示すこと
・分からないことは分からないと正直に認めること
・周りの人に素直に助けを乞うこと
目標やエビデンスを示した上で、強いメッセージで導いていくのがリーダーだ。
もちろんコロナは分からないことも多く、そこは素直に認めればよく(誰も責めはしない)、リーダーといえども神でも何でもないのだから、朝令暮改だってありうる。
そこで大事なことは、新たなエビデンスや状況に応じて、都度メッセージを発し、臨機応変に対応するという柔軟さと勇気だ。そして、自分が発したメッセージの重さと責任を自覚した行動をとることだ。
メッセージなきリーダー。このままでは、コロナでなく政治に殺される。