海外ボドゲで磨くビジネスセンス

普段、海外ボドゲをしていると「これってビジネスに共通するよな」と感じることがままある。

テラミスティカ。ドイツゲームの最高傑作の1つ
テラミスティカ。ドイツゲームの最高傑作の1つ

そこで今回は、ボドゲから得られる(かもしれない)ビジネスセンスについて考察してみたい。

 

1 大局観を磨く

 

人はどうしても目先のことにとらわれがちだが、大きな仕事を成し遂げるには大局観が必要だ。

 

それを磨くためにお勧めなのが「テラミスティカ」。(ティラミスではない)

10年ほど前のドイツ作品だが、未だ根強い人気と高い評価を得ていて、僕も大好きな作品の1つ。各プレイヤーは、特殊能力をもつ「種族」になり、テラミスティカという名の島を開発(陣取り)していく。正直、めちゃくちゃ面白い。

 

ゲーム開始時に各ラウンドボーナスがオープンにされるのだが、それを意識したプレイングが求められる。目先のボーナスばかり追い求めていても、結果点は伸びない。将来の大量ボーナスを見越し、ラウンドによっては、あえてしゃがんだり早めにパスする決断が必要。加えて、プレイヤー間のインタラクションが強いため、相手の出方を予想する力も必要。

総じて、ゲーム全体を見通す大局観が求められる。

 

モンバサ。自分史上最もムズイ
モンバサ。自分史上最もムズイ

2 注意力を磨く

 

人は注意力が低下すると、ミスが出やすいもの。ビジネスの世界では、一つのミスが命取りになることもある。

 

そんな注意力を磨くためにお勧めなのが「モンバサ」。

6年ほど前のユーロ作品で、アフリカを舞台に特許会社に投資していく経済ゲーム。やる人は選ぶが評価は高い。

 

とにかくメカニズムがてんこ盛りで複雑に絡み合っているため、アクションカードの選択と配置に特段の注意力が求められる。うっかりしているとすぐミスにつながり、それが続けばゲームにならなくなる(涙)

大げさに言えば、1つ1つのアクションを指さし確認しながらやる感じ。(そう言えば昔、新卒のとき先輩がよく「仕事は確認」って言ってたな…)

 

カンバEV。インタラクションとシステムが実にユニーク
カンバEV。インタラクションとシステムが実にユニーク

3 プレゼン力を磨く

 

顧客に自社の商品説明するのも、頭の固い上司を説得するのもプレゼンだ。そう考えると、ビジネスは常にプレゼン力が求められる。

 

ボドゲするには、誰かがインスト(ルール説明)しないと始まらないが、インストはまさにプレゼン力そのもの。インストが下手だとゲームに支障が出る。

 

例えば「カンバンEV」。6年ほど前のユーロ作品で、恐ろしくルールとトークン類が多く、インストに45分くらい要す。まさにプレゼン力を試される作品だ。

名前からも分かる通り、トヨタの「カンバン方式」(ジャストインタイムシステム)をモチーフとしていて、各プレイヤーは自動車工場の労働者となり、車の設計・部品調達・組立・試走をしたり、時に上司にアピールして得点を稼ぐ。実際にミニカーを動かす「ごっこ遊び」の要素は(特に男子には)興味を惹かせるし、独特のインタラクションと各部門のシステムのユニークさも光る。

 

ちなみに僕は(普段セミナーや研修をしているからか)、インストするのは全然苦にならないどころか、むしろ好きな方かも。セミナーの構成とインストの構成は、似る部分がある。

説明したつもりでも相手に伝わっていない時は、思わず自分のプレゼン力を疑う⤵

 

 

海外ボドゲは、ビジネスセンスを磨く要素が意外と詰まっている。(第2回目はコチラ


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