実践的パワハラ防止策

普段仕事をしていると、パワハラの話題はよく出る。

たいがい「一番注意が必要なのは経営者ですね(笑)」ということになるのが、実は多くの経営者は、社員に言いたいことをグッと我慢している。

思わず感情的になったり、声を荒げてしまうのは、大抵その我慢のリミッターが切れてしまうから。その挙句、訴えられたりもするのだから、経営者はつらい。

 

僕はハラスメントの話をするとき、法的なこと以外に次のことをよく伝える。

①アンガーマネジメント

②アサーション

 

アンガーマネジメントとは、自分の怒りの気持ちをどうマネジメント(コントロール)するか、ということ。

よく「怒りの感情が湧いてきたら、6秒間違うことを考えると収まる」というが、これは人によりけりだろう。

僕の場合は、

・一旦その場を離れたり、違うことをしたりして、クールダウンする

・感情的になった後の「恥ずかしい自分」をイメージする

 

要するに、予め自分のアンガーマネジメントについてよく知っておくということが大切ということ。もちろん、実践することも。

ちなみに「人に期待しない」という、極めて消極的な方法もある。人が怒りを感じるのは、期待値とのギャップを感じるから。

 

アサーションとは、相手の意見や立場を尊重しつつ自分の意見をしっかりと伝えるというコミュニケーション技法。

例えば、

・一旦相手の意見を受け入れてから、自分の意見を主張する

・感情的に言わず、客観的事実だけ伝える

ま、言ってみれば「大人な対応力」。

 

 

アンガーマネジメントもアサーションも、できている人はもう既にできている。

できていない人は、これらはテクニックであるから、誰でも意識すれば習得できる(はず)。
パワハラ防止法が施行され(中小企業は来年)、パワハラ防止には一定の効果があるかもしれないが、実務では上の2点が実践的な対策だと感じる。


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