高まる権利意識

最近本当によく思うことは…

明らかに労働者の権利意識が高まっている、ということ。

 

例えば有休。

 

退職前に、消化できなかった分をまとめて請求する。平気で1ヶ月分請求することも、もう珍しい話ではなくなった。

有休の使用は労働者にとって強い権利だし、更に退職前となると時季変更権を使うことが難しいので、結果、会社は渋々認めざるを得ない。

一度そんな人が職場に出ると、その後は我も我もと同じことをする。そうなるともう止まらない。

有休5日の取得義務化に伴い、明らかに有休に関する相談や質問が増えた。

 

 

あと人手不足につけこんだもの。

 

自分が辞めると業務が回らず、会社が困ることをよ~く知っているから、それを天秤にかけ賃金交渉してくる人や、何か注意でもしようものなら「じゃあ辞めさせてもらいます」的なことを平気で言う人が増えている。

介護業界や飲食業などは特に顕著だ。普段の勤務態度が良くない人とか、普通の仕事もまともにできない人に限って権利ばかり主張する。なぜなんだろう。

権利を主張する前に義務を果たせよ、と言いたいところだが、それが言えない会社側の辛さよ。

 

ただ、だからといってそのような状況を放置しておくと、組織はいつまでたっても締まらず(成熟せず)、企業秩序を乱す者が確実に増える。

常に客観的な判断の下、信賞必罰ができる人事労務経験者が1人でもいれば全然違うのだが、残念ながら多くの中小企業は、そのような人材はいないし(採れないし)、そもそも人事の役割や重要さを理解していない。

 

 

働き方改革と人手不足が、労働者の権利意識を高め、労働者を過保護にしている。


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