先日、セミナーで登壇した。
コロナですっかりご無沙汰になっていたが、約2年ぶりにJTBさんからお声をかけていただいた。
参加者は、奈良県内の旅館やホテルの経営者や支配人ら約30名。
まずは昨今の労働法について。
副業関連、70歳就業確保、改正育児休業、パワハラ防止策、同一労働同一賃金…今や労働法知らずして、人材の採用や定着は語れない。
働き方や人材が多様化していること、コロナ禍においても転職希望者は増えていることを押さえた上で、効果的な求人について。
まずは、入社するメリットを伝えることが大切。人はメリットを感じないとなかなか動かない。
例えば、マクドナルドは自社サイトで、ターゲットを絞った上で、うまくメリットを伝えている。
エントリーのハードルを下げることや、戦略的なネット活用も大切。
実際にハローワークインターネットサービスで検証した、奈良市の宿泊業の求人検索結果を発表。なんと検索ワード(フリーワード)を入れてもほとんどひっかからない!これはマメに検索ワードを入力すれば、自社だけの求人を閲覧してもらえるチャンス。
若者の採用は「成長」がキーワード。
スターバックスのサイトでは、「自分は何のために存在するか」といったもはや哲学と言っていい内容で訴求している。
最後に人材定着について。
離職率が低く業績も伸びている「いい会社」には、共通することがたくさんある。実際に自分が会社視察してきた中で、分かったことをお伝えした。
社員を幸せにするという理念や常に公開されている経営状況、表彰制度やサンクスカードなど相手を承認する制度、社員が主体となるプロジェクト活動、そして経営者が本気ということ等々。
数年前に実際に宿泊して自らインタビューした、大阪の道頓堀ホテルの話をして講演終了。
講演後、JTB担当者から「とても分かりやすい内容で、会員様から参考になったとの声が多く聞こえました」との嬉しいご報告をいただいた。1つでも多くの気づきを持ち帰っていただき、実践していただけたら嬉しい限り。
参加された皆さん、JTBの皆さん、ありがとうございました!
おまけ
実は、僕の家柄は奈良県と非常に関係が深く(実際に4~5年に一度は訪れている)、その話をしたら、懇親会の席でわざわざ桜井市三輪の地酒を持ってきていただいた。飲みやすく女性受けしそうな美味だった。飛鳥荘の伊藤社長、色々とありがとうございました!