先日、知り合いの飲食店に行った。
この店の店長とは10年来の付き合いで、行けば経営や人材の話になる。
店長「いや最近の若いスタッフにはついていけない。もう若い人の採用を辞めようかと思っている」
僕「何かあったんですか?」
店長「まず敬語が使えない。僕にもタメ口(笑)少し注意しようものなら、『そんなこと習っていません』と平気で言う。オイオイと思わず突っ込みたくなる。仕事の目標や夢を聞いても特になく、『今が楽しければいい』らしい」
僕「いわゆるZ世代との付き合い方ですよね。まぁ僕も若いころは人のこと言えたものじゃないので偉そうなことは言えませんが、とにかく今は、Z世代に苦慮されている経営者やリーダーは多いですよ」
店長「そうなんだよね。…Z世代とうまく付き合う十カ条を教えてくれない?」
最初は冗談かと思ったが、どうやら本気のようだったので、少し考えた挙句、とりあえず次の2つを伝えた。
・その一。個別面談をして相手を知るべし。
・その二。店長が直接接するべからず。間にクッションを入れるべし。
個別面談の目的はいろいろあるが、「互いのギャップを埋める」というものがある。
誰しも自分はちゃんと仕事をしていると思っているものだが、上司や会社からすれば「いやいや、もっとこうして欲しい」とか「ベクトルはそっちじゃなくて、こっちなんだよね」といったことも多い。そういったギャップを埋めることは大切だ。
また、相手を知るということは、「ジョハリの窓」でいう解放の窓を開くことになり、より円滑なコミュニケーションを図ることができるようになる。
クッションというのは、その店は特に広くないため、厨房や店内のスタッフの言動はほとんど店長の目や耳に入ってくる。でどうしてもすぐに店長はスタッフに注意してしまう。
僕の経験上、いちいち上司が注意すると(いちいち上司がうるさいと)部下は辞める確率が高くなる。
だから店長にはグッと我慢してもらい、他のスタッフに任せるといいと伝えたのだ。
特にクッションの話は、店長に刺さったみたいだった。
Z世代との付き合い方十カ条、残りは次回以降伝えていきたいと思う。