そう言えば、社労士試験の時期だ。
久しぶりにオフィシャルサイトを覗いてみた。
合格発表がえらい前倒しになっているのはなぜだろうと思いながら、今年の試験問題が早々アップされていたため、軽い気持ちで労基法を解いてみることにした。
…結果、選択は合格圏内、択一は多分?合格圏内といった内容だった。
選択は、有名な配置転換の判例から出題されていた。
この判例、受験生と言えども、長く試験勉強していれば一度くらいは目にするのかな?まぁ知らなくても何となく文脈から解けるか…ん、そもそもこれって労基法か?
この選択式だが、いっそなくして記述式にしてはどうだろうか。(昔はそうだったらしい)
何と言っても社労士の質を担保するという意味で。社労士の業務自体、あっせん代理など昔に比べて変わってきている部分もあるし、資格の格も多少は上がるだろう。
記述式だと採点者に多大な負担がかかるから、例えば予めいくつかワードを提示し、それらを使って記述させる方法はどうだろうか?
あといつも思うが、是非労働契約法を試験科目に入れて欲しい。重要な条文ばかりで、実際、実務で頻繁に出てくる。
なぜ入っていないのだろう。私法は試験対象外だから?私法は特定社労士でやるから?社労士は、もっと民事的な感覚・発想が必要だと思う(自戒)。その点、まさに労契法は記述式にピッタリじゃないっすか⁉
択一は、まあ素直な問題っていう印象で、それなりに勉強しておけば点は取れたのでは。
ただ「代替休暇」は完全に記憶からなくなっていたので、このワードを見た瞬間、ちょっと固まった。「代休」のひっかけか?と本気で思ったくらいw後で解答例を見て、ああそう言えばなんかあったなと思い出した。
来年4月からいよいよ中小企業も月60時間を超えた時間外労働に対して割増率が50%になる。これと代替休暇の話はセットで覚えておこう!勉強になるなぁ←おいおい
これもいつも思うことだが、重要な労基法は7問でなく10問欲しい。その場合、たった3問しかない安衛法の取り扱いがやっかいか。
年金は、国年と厚生年金を合わせて10問でいいのでは。細かな生年月日などを覚えたり試験に出す意味はほとんどなし。実務でも都度表を見て確認すれば全然足りるしね。
あと問題の?社一と労一について。
以前、有資格者の知人が「社一と労一は落とすための問題だ」と言っていた。確かに、社労士試験は記憶力勝負の試験なので点差が出にくい。だからこの(何が出題されるか読みづらい)一般問題でふるいにかけるのだという。
でもそんなしょうもない問題で右往左往させられ、挙句不合格になった受験生は正直やりきれんだろうな。
どうせふるいにかけるのであれば、一般問題でなく前述の記述式でお願いしたい。
社労士試験を見ると、実務的知見から自分なりの理想形について、つい色々言いたくなってしまう。