先日、クライアントと人材育成の話になった。
その中で「全くと言っていいほど成長しない人がいるのはなぜか?」という話題になった。
何度指摘や注意をしても、その時は「はいっ、分かりました!」と返事はよいのだが、結局同じことを繰り返す。
そういう人は、仕事のパフォーマンスはもちろんのこと、人としても成長が見られなかったりする。
僕が思うのは、そのような人の特徴として、リフレクション(内省力)が弱いのではないかということだ。(今風に言えば「メタ認知」だろうか)
内省とは、例えば仕事で失敗したときはもちろん、成功した場合であっても「なぜ失敗したのだろう?」「なぜ成功したのだろう?」と一度立ち止まり自分自身を振り返るということ。
これにより、人は同じミスをしないように注意したり、或いはより良い方法を見つけ出していく。それが成長につながっていく。
また成長しない人の特徴として、何でも他責にするというのもあると思う。すぐに言い訳する人。
真摯に自分事として受け止める力が弱いため、いつまでたっても同じことを繰り返す。
内省力と関係していそうだ。
残念ながら、会社でいくら注意指導しても根本的に治らないかもしれない。
なぜなら、その人の性格やパーソナリティといったものは、その人の生まれ育った環境や親のしつけ、どのような人間関係で育ってきたか・教育を受けてきたかによって形成されてきたものだから、第三者が指摘してもそうやすやすと簡単に変わるものではない。
そうなると周りの人は「これ以上言っても無駄」となり相手にされなくなり、ますます成長しなくなる。
内省力が弱い・他責にする。成長しない人の特徴だ。