仕事柄、よく「有給」という文字を見かける。
年次有給休暇として使っているケースがほとんどだが、厳密に言えば「有給」とは、文字通り「金が有る」と言う意味になるので、「有給」ではなく「有休」を使う方が適している。(「有給」が全くダメ(意味が通じない)というわけでもないだろうが)
「有給手当」と記載されている賃金台帳もよく見るが、やはり「有休手当」の方が適している。
似たような例では「休業」と「休暇」。
多くの人は、その言葉の違いについてよく知らずに使っている。例えば、産後休業を産後休暇、育児休業を育児休暇と言う人は多い。
こちらは法律上、意味が異なってくる。
こういうことを目にすると、つい「有休のことですね」とか「休暇でなく休業ですね」とか指摘してしまいがちになる。ま、一種の職業病みたいなもん。
有休と有給、休業と休暇、似て非なるもの。少なくとも普段労務管理に携わる人であれば、しっかり意味を理解し使い分けしたいところだ。