デバイスは記憶に残りにくい

以前から思うことがある。

スマホやタブレットなどのデバイスを使って見たり聞いたりしたものって、なぜか頭に残りにくいということ。

 

例えば電子書籍。

以前、電子書籍でビジネス書を読もうと試みたけど、確かに便利だけど結局記憶に残りにくく集中できず続かなかった。

紙媒体であれば、五感を働かせながら読むため、そこに記憶への定着の差があるように思える。

ツイッター(X)も最たるもの。何の情報を見たのかろくに覚えていない。(ほとんどど~でもよい情報なのも大きな理由だが)

 

 

そこで電子書籍について検索してみると、やはりそのようで、いくつかの原因があるようだ。

 

①電子媒体は知識を得るには向いていない。

記憶の種類には短期記憶と長期記憶があり、モニターでの学習は短期記憶、小冊子での学習は長期記憶に向いていることが示唆されている。

「情報」として見る分では、電子書籍のようなディスプレイ型でも問題ないが、「知識」を得たいなら紙媒体の本が良い。

 

②電子媒体は睡眠の質を下げる。

ハーバード大学による研究では、寝る前に電子書籍を読んだ場合はメラトニンが減少し眠るのに時間がかかり、睡眠の質も悪くなった。睡眠不足は、記憶を司る脳の海馬に悪い影響があり記憶力低下に繋がるため、頭に入らない原因となる。

 

③スクロールで特定の情報を入手するのは難しい。

短編小説を電子書籍と紙媒体で読ませ、重要なシーンを思い出させるテストでは、電子書籍で読んだ人は悪い成績となった。

物語の進行に合わせて紙をめくっていくという作業が、一種の感覚的な補助となる。すなわち、触覚が視覚をサポートする。

 

 

僕は、仕事ではそれなりにスマホやタブレットを使用しているが、1つだけアナログなものがある。それはクライアントごとに用意している小さめのノート。

訪問前日、必ず必要事項を簡単にメモして当日持参する。訪問時には、何か課題や情報があれば都度ノートにメモる。このように備忘記録として活用しているわけだが、開業時からこのスタイルはずっと変わらない。

一時、ノートからタブレット+電子ペンに切り替えようと思ったが、例えそうしたとしても、すぐにノートに戻していたと思う。

 

今やっている英会話もそうだ。専用の小さめのノートを準備しポイントだけ書いている。あとはひたすらノートをペラペラめくりながら、繰り返し見返したりシャドーイングする。何度も何度も。そうすると自然に身についていく。ノートも段々愛着が湧いてくる。

 

我ながら時代遅れなやり方だと思っているが、反面、デバイスでは記憶に残りにくいので、あながち間違っていないと思っている。


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