今はいたるところで人材不足を感じることは、何も不思議ではなくなってきた。
例えばいつも通っているスポーツジム。
いつも駐車場の入り口で交通整理をしているおっちゃんがいるのだが、これが見るからにやる気がなさそう。施設に面している歩道や道路は、結構交通量や人、自転車の往来があるのだが、このおっちゃん、あまり周囲を広範囲で見ていないから、ドライバーがむしろ気を付けないといけない。車が駐車場に入るのに気づいて、慌てて手にしている棒?を振る始末だ。おいおい、それじゃあほとんど意味ないよ。
ちなみに、以前いた人は、もっと若くてしっかり仕事をこなしていた。
企業としては、本来なら能力ややる気のある人を雇いたいのが本音だろうが、今は人がいないから仕方なくこのおっちゃんを使っているのだろう。今のところ事故がないのは救いだが。
更にこの施設、少し前からフロアにスタッフが常駐しない時間帯を設けている。
夜、そこそこ人がいる時間帯にもかかわらず、フロアのスタッフデスクには「御用のある人はこのボタンを押してください」的な掲示がされている。
以前なら利用者からクレームがあっても仕方がないような対応であっても、今は世の中が人手不足であることは誰もが承知だから、「人がいないからしょうがないよね」と諦めざるを得ない雰囲気になっている。
更に長年この施設に通っている僕としては、どうしても昔と比較してしまうのだが、今ではスタッフとのコミュニケーションもかなり希薄になっていて、その点も残念に感じる。
昨今は、人手不足に伴うサービスや仕事の質の低下について、利用者として甘んじて受け入れざるを得ない時代になってきていることをよく感じる。